Binarity Bridgeは、精密な専用ペーパーパーツと電子パーツを組み合わせたSTEAM教育教材「CRAFT DRONE(クラフトドローン)」公式ECサイトを2026年3月にオープンし、一般販売を開始した。3月21日・22日には、神戸ハーバーランドで開催されるドローンサッカーイベント内ブースで体験会を実施する。

写真:テントウムシやバッタ、クワガタのような形をしたCRAFT DRONE
CRAFT DRONE

 CRAFT DRONEプロジェクトは、日本の教育現場で停滞してきたデジタル化や理系人材育成の課題を背景に誕生した。韓国では国策としてIT教育を推進しており、この教材は韓国で2万台以上の導入実績を持つ教材をベースに、日本の子どもたちに合わせてローカライズしたものとなる。

 知的好奇心は物理的な試行錯誤から生まれるという考えのもと、自分の手で組み立てて実際に飛ばすというアプローチを通じて、重心のバランスや風の抵抗、揚力といった物理法則を理解する「身体性」と、ペーパークラフトを組み立てたり、改良したり、修理したり、スマートフォンの画面からは得ることができない「創造性」を磨いていく。

 手を使って作ることの大切さを伝え、CRAFT DRONEを通じて理系学習へ興味を抱いてもらうことで、次世代の理系人材を育む土壌作りに取り組む。

写真:CRAFT DRONEを工作する親子
写真:CRAFT DRONEを工作する親子
体験会の様子

 CRAFT DRONEは「自分の手で組み立て、飛ばす」という試行錯誤を重視している。ペーパーパーツを20~40分かけて組み立てるプロセスを通じて、重心のバランスや風の抵抗、揚力といった物理法則を五感を通じて理解する。

 単なるレクリエーションではなく理系分野に導くプロセスであり、完成したドローンは破損しても自分たちで修理することができる。この失敗と改善のサイクルが、「なぜ飛ぶのか」「どうすればより良く飛ぶのか」という知的好奇心を抱かせる。

 韓国のCOCODRONE社が開発し、現地で2万台以上の導入実績を持つサービスを、日本の子どもたちの感性や教育現場の文脈に合わせてローカライズ。マニュアルの日本語化に留まらず、日本人向けに「学びの再定義」を行っている。

 具体的には、まずドローンが飛ぶ原理や構造、実社会での活用を座学で学び、「なぜこれをやるのか」という知的好奇心を醸成する。次に、精巧なものづくりを好む日本人の気質に合わせ、精密な組み立て体験を導入。そして、実際に飛ばしながら羽の角度や重心のわずかなズレを自分自身で微調整し、理想の飛行を目指すという「物理的な試行錯誤のプロセス」をパッケージ化している。

写真:座学の様子
座学の様子

 このプロジェクトでは、紙製ドローンという体験から、ドローンスポーツという競技を通じた自己実現(目標)までを一気通貫で設計している。この過程で重要となるのは、学びの中で試行錯誤を繰り返し、探究心を深めるプロセスである。今後、教育分野のパートナーを広く募集し、CRAFT DRONEを起点に教育現場の指導ノウハウとBinarity Bridgeのカリキュラムを掛け合わせ、全国に届けるとしている。