2026年3月3日、ストラト・ビジョンは、超小型の超音波式風向風速センサー「ULSA EVO(アルサ・エヴォ)」を発表した。この製品は、2022年に販売を開始したコンパクト超音波式風向風速センサー「ULSA BASIC/M5B」の後継機種であり、2026年夏の発売を予定している。想定価格は8万円(税込)前後。

写真:超音波式風向風速センサー「ULSA EVO」を手にもつ様子

 ULSA EVOは、直径50mm、全高57mmと超小型サイズで、本体質量はゴルフボールと同程度の45g。ワイヤレス機能を統合したMCU「ESP32-C3」を内蔵し、ユーザー側でプログラミングが可能だ。測定用途に応じて機能をカスタマイズできる風センシングモジュールとして、幅広い領域での利活用が見込まれる。

写真:超音波式風向風速センサー「ULSA EVO」とゴルフボール

 超音波式風向風速センサーは、空気の流れによってわずかに変化する「超音波の到達時間(ToF)」を計測することで、風向きと風速を高精度かつ高速で捉えることができる。また、従来の機械式風速計のような破損しやすい可動部品(カップ・プロペラ)がない点も特徴である。産業・研究用途で用いられてきた大型の超音波式風向風速計から大幅に小型・軽量化することで、特にポータブル用途で高い効果を発揮する。

写真:「ULSA M5B」と「ULSA EVO」
現行機種のULSA M5B(左)、ULSA EVO(右)。包絡体積を68%削減した。

【想定される使用例】

  • ハンディ計測:スマートフォン・モバイルバッテリー直結
  • 屋内気流測定:多台数による同時ワイヤレス測定
  • ドローン搭載:上空観測・飛行安全の確保
  • 自転車搭載:空気抵抗のリアルタイム把握
  • スポーツ競技:競技パフォーマンス向上
  • インタラクティブ・アート:気流と連動する作品
スマートフォンに接続した「ULSA EVO」
自転車に装着したスマートフォンと「ULSA EVO」
左:ハンディ計測(イメージ)、右:自転車空気抵抗の車上リアルタイム測定(イメージ)

製品仕様

センサーモジュールスペック(抜粋)

製品種別超音波式風向風速センサーモジュール
寸法直径50mm、全高57mm
質量45g
防水性能なし(非防水)
内蔵バッテリーなし(有線給電のみ)
固定方法M2×4

内蔵MCU関連スペック

MCUモジュールESP32-C3-MINI-1-N4(技適付きPCBアンテナ)
4MBフラッシュ
コネクターUSB Type-C レセプタクル(給電・USBシリアル通信)
表示部RGB LED×1
操作部ユーザーボタン×1
外部拡張性Grove
※互換コネクタ、microSDカードスロット、上部NFCタグ(パッシブ)
リアルタイムクロックPCF8563
CR927(別売)一次電池で内部時刻の保持が可能

※測定スペックはプレスリリース発表時点では未公開。