2026年2月27日、リックスは、食品工場向け高所外装洗浄ソリューション「スカイWash工法」の全国展開を開始すると発表した。この工法は、黒かびや黒ずみを強力に除去する洗浄剤とドローン高所高圧洗浄技術を合わせた、食品製造施設などの外装衛生対策システムである。

写真:飛行しながら外壁に洗浄剤を噴射するドローン
スカイWash工法

 食品製造現場では、HACCP運用の高度化により内部衛生管理は年々強化されている。一方、外壁や屋根の黒かび、高所配管上部の未洗浄、足場設置による異物混入リスク、洗浄作業時の操業停止、高所作業リスクなどの課題が放置されがちであった。外装部のかびは胞子飛散や衛生監査指摘リスクを内包するが、従来の工法ではコストや安全性、操業制限が課題となり、定期対策が困難であった。

 スカイWash工法では、黒かびや黒ずみを強力に分解する専用洗浄剤を使用する。黒かびの菌糸へ浸透除去する成分を配合しており、素材を傷めにくい設計で、食品関連施設対応仕様(食品工場内でも使用されている殺菌洗浄剤)。従来の高圧水のみでは除去が困難だった黒かびを効率的に処理する。

 ドローンによる高所洗浄は、足場が不要で操業停止も最小限に抑えられ、工場周辺動線を遮ることもない。ピンポイントで噴射制御を行うため、人が入れない場所や危険な箇所でも施工が可能だ。これにより、労災リスクの低減や施工期間の短縮、総コストの削減、監査対応力の向上を同時に実現する。

 食品製造施設の衛生管理強化を目的としたこの工法は、外装部のかびの発生源対策、美観改善によるブランドの信頼性向上、監査時の衛生管理説明根拠の強化に寄与する。内部の衛生管理に加え、外部からのリスク遮断という視点を加えることで、施設全体の衛生マネジメントレベルを引き上げる。

写真:外壁を洗浄するドローン
高所洗浄の様子
写真:真ん中から下が白くなった壁面
洗浄面の差異

【対象施設】

  • 食品製造工場
  • 冷凍冷蔵倉庫
  • 飲料工場
  • 惣菜・加工食品工場
  • HACCP対応強化施設


【費用対効果】

  • モデルケース:外壁面1,000m²の工場の外壁洗浄
項目従来工法(足場組み)スカイWash工法
総費用100%約50~60%
施工期間約20日4〜5日
足場設置必須不要


【概算標準金額・例】

従来工法300~500万円
スカイWash180~300万円

※実数は現地調査により算出

写真:洗浄前の汚れた壁面、洗浄して白くなった壁面
左:高所洗浄前、右:洗浄液+高所洗浄後

 リックスでは、全国ドローン技術協会と協業し、全国施工対応・協会認定事業者のみが施工を実施する。技術統一基準に基づく品質保証産業ドローン運用事業者との連携体制を強化し、食品工場向け専用施工ネットワークの構築を進めている。今後、外装点検(赤外線解析・高解像画像解析)と定期洗浄を組み合わせた外装衛生管理パッケージとして展開する計画だ。