2026年2月26日、東京電力ホールディングスは、中長期ロードマップ資料として、福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器(以下、PCV)内部気中部マイクロドローン調査の進捗状況を発表した。3号機については、2025年7月に燃料デブリ取り出しに係る設計検討について公表し、PCV内部の情報収集を進めている。
3号機で使用可能なX-53ペネトレーション(貫通部)が小径であることから、超小型マイクロドローンを活用した調査を計画している。
インストール装置走行試験
PCV内へのインストール装置の前進不可事象が発生しており、その要因を確認するため構外のM/U設備でインストール装置の走行試験を行った。この試験では、2025年12月に実施したインストール配管の状態確認で判明した隔離弁接続管とX-53ペネトレーションの芯ずれを模擬した「インストール配管模擬体」を活用した。インストール配管模擬体内を、本番機とほぼ同じ仕様の「インストール装置模擬体」を走行させて発生要因を検証した。
その結果、接続管とペネトレーションに芯ずれがあると段差で引っ掛かりが発生することがわかった。引っ掛かりを緩和するため、装置中部のタイヤを改良するとともに、5つのタイヤをアーチ状に配置し、段差をなだらかに乗り越えるようにした。さらに、グローブボックスから押し棒でインストールの補助を実施する手順の追加と、グリップ力を向上させるためクローラー接地面の改良を行った。
模擬体での走行試験を経て実際のインストール配管で有効性を検証し、前進・後進ともに走行可能であることを確認した。
