2026年2月24日、アプライト電器は、救難装置「ESAB(Emergency Sonic & Bubble Activating Beacon)」について、水中から発信した信号を空中・海上から検知する新方式として、水上捜索への応用詳細を公開した。
ESABは、船舶や航空機の事故時(SAR)、潜水作業、無人探査機、救命装置への搭載を想定した次世代型ビーコンであり、可視的な信号として気泡列を発するとともに、音響信号(水中音波/空中可聴音)を組み合わせることで、遭難時の発見確率を向上させる。
従来の救難信号装置は、主に海上からの電波発信を前提としており、沈没後は信号が途絶えるという課題があった。ESABは、気泡と水中音波という2つの物理信号を用いることで、水中から海上や上空へ位置を通知する。
ESABは高水圧下でも作動する気泡制御機構を備え、細粒の気泡列を連続的に水面へ浮上させる。この連続気泡列は、条件次第では水平約500m、上空300m以上から視認できるとされている。
近年の海洋観測研究では、上昇する微細気泡の列は白波に近い反射特性を持つことがわかり、海面反射の揺らぎとして航空画像上で識別された事例もある。この光学的特性を利用し、気泡と水中音波による二重の探索経路を提供することで航空と海上双方からの捜索精度を向上させる。
気泡は水中音響センサー(ソナー)に強く反応するため、ESABは視覚と音響の両面からターゲットを捉えることができる。航空機(固定翼・ヘリコプター)や艦艇、ドローン、無人潜水機(UUV)などの異なる捜索手段でも同じESAB信号を利用して位置を把握できるため、複数の探索ルートを組み合わせた効率的な捜索が可能となる。個人用の救命胴衣や小型装備への搭載から、航空機・船舶による広域捜索まで幅広い用途に対応する。
この装置は水中からの位置把握を目的とした構造原理および信号方式に基づく技術提案であり、企業や団体からの共同開発や製品化、量産設計、OEM展開、事業化に関する相談を広く受け付けている。
