2026年1月20日、そらいいなは、輸送中に保冷が必要な医療用医薬品のドローン配送を開始したと発表した。配送には多田プラスチック工業と共同開発した専用保冷ボックスを活用し、夏場の酷暑環境下でも2〜8℃の温度帯を3時間以上維持できる体制を確立した。
配送は、そらいいなが事業拠点を置く長崎県五島列島の各薬局および医療機関向けに、医薬品卸会社4社(翔薬、東七、藤村薬品、宮崎温仙堂商店)との契約に基づき実施する。
長崎県薬務行政室や医師、薬剤師、医薬品卸会社と協議を行い、各種試験内容の確認結果をもとに実装し、配送は「医薬品の適正流通(GDP)ガイドライン」および「ドローンによる医薬品配送に関するガイドライン」に準拠した体制と手順書作成に基づき実施する。
長距離飛行が可能な米国Zipline社の固定翼ドローンを活用し、事前に飛行許可を取得した指定経路に沿って飛行させる。主に医薬品を配送している経路は7つあり、片道最長80kmを約50分で飛行して配送を行う。
同社は現在11機のドローンを運用しており、これまで延べ2,107品目、3,464点の医療用医薬品を配送、3,300回(30万km以上)の飛行実績を有している(2025年12月26日現在)。
ドローンを活用することで、医薬品卸が薬局から受注後、2時間程度で医薬品を発注者に配送可能。従来の船便より迅速かつ必要な量を都度受け取ることができる。
保冷が必要な医療用医薬品のドローン配送の社会実装として全国に先駆けた取り組みであり、そらいいなは配送品目の拡充に向けた取り組みを進めるとしている。
また、長崎県が2024年度に認定された国家戦略特区(新技術実装連携”絆”特区)の制度を活用した実証事業等において、ドローンのレベル4飛行(有人地帯における目視外飛行)による軒先配送の社会実装および、ビジネスモデルの検証・確立を行い、全国での事業展開を目指す方針だ。
