2026年1月15日、SkyDriveは、ドバイを拠点とするヘリコプターチャーター会社AeroGulf Services Company(以下、AeroGulf Services)と、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」の機体購入に関する基本合意書(LOI)を締結したと発表した。これにより、空飛ぶクルマ20機の購入および具体的な価格・納品スケジュールの基本条件合意が成立した。購入および具体的な価格・納品スケジュールの基本条件合意に至ったのは、SkyDriveにとって今回が初めてとなる。

SkyDrive、AeroGulf Services Companyのロゴ

 空飛ぶクルマの開発・製造・販売を行うSkyDriveは、2025年の大阪・関西万博においてデモフライトを成功させ、2028年の商用化を見据えた活動に取り組んでいる。AeroGulf Servicesは、環境に配慮した次世代モビリティによる新たな観光事業の構築を推進している。両社は2025年2月、ドバイの観光地である人工島「パーム・ジュメイラ」での商用飛行やルート検討に向けた覚書を締結し、最大50機のプレオーダーについて合意している。

 その後、両社はドバイにおける商用化に向けた具体的なタイムラインについて協議を重ね、これまでの検討段階から機体20機の購入および具体的な価格・納品スケジュールの基本条件合意に至った。2028年に10機、2029年に10機のデリバリーが計画されている。さらに将来的な需要拡大を見越して、追加で50機の購入オプションについても合意した。

購入機体数と納期(2028年10機、2029年10機)
機体購入の流れ(STEP1:プレオーダー、STEP2:機体購入基本合意、STEP3:機体購入正式受注、型式証明取得、機体納入・商業運航)

各社コメント

SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩氏

 中東市場は、SkyDriveが掲げる「空の移動を日常にする」というビジョンを実現するための極めて重要な拠点です。このたび、ドバイを代表するヘリコプターチャーター会社のAeroGulf Services社に、SkyDriveの機体を20機の購入を確約いただく合意に至ったことは、グローバルな商用化に向けた大きな一歩であり、チーム全員にとって大きな励みとなります。
 本合意には、2028年および2029年の具体的なデリバリー計画も含まれており 、パーム・ジュメイラを皮切りとした新たな観光・移動サービスの構築がいよいよ事業フェーズへと移行しました。今後、安全な機体を計画通りにお届けできる製造体制を構築し、AeroGulf Services社と共にドバイの観光産業のさらなる発展と、持続可能な移動体験の提供に貢献してまいります。

AeroGulf Services Company CEO Fahad Mohammad Mir Hashem Khoory氏

 半世紀近くもの間、AeroGulfはドバイの空とともに歩んできました。まだこの街が発展の途上にあった頃、私たちは誰よりも先に、ヘリコプターで石油プラットフォームへ飛び立つという挑戦を始めた先駆者です。今日、私たちはその誇りある伝統を受け継ぎ、再び未来の空をリードする道を選びました。
 SkyDriveとのパートナーシップは、単なるビジネスの枠を超えたものです。それは、私たちの『人』への投資であり、愛する故郷の未来を創るための投資でもあります。私たちは、空の旅を本来あるべき姿、すなわち、静かで、環境に優しく、誰もがスムーズに移動できるものとして、再び社会に届けたいと願っています 。ドバイに20機のeVTOLを迎え入れることは、私たちの空が環境と伝統を大切にしながら、たゆまぬ進歩の象徴であり続けることの証です。
 ドバイにおいて、未来とはただ待つものではなく、自らの手で切り拓くものです。AeroGulfは創業時から空の歴史を創ってきました。そして今、次なる航空業界の新しい章が、かつての第一歩と同じように大胆で、人々の心を揺さぶるものになるよう、全力を尽くしてまいります。