2025年12月23日、東京衡機のグループ会社である先端力学シミュレーション研究所(以下、ASTOM R&D)と東京大学は、バーチャル空間における高精度なモデル開発・認証の実現に向けた共同研究開発を開始したと発表した。ドローン性能計測システムやドローンシミュレーターを開発し、性能試験からモデル化、認証支援までを見据えた新たな測定ソリューションを目指す。この取り組みにより、ドローン開発の効率化・柔軟化(フロントローディングによる問題の早期発見)、認証コストの低減など、バーチャルエンジニアリングが可能となる。

写真:ドローン用テストベンチ「FFT GYRO」(Eureka Dynamics)

 近年、物流や点検、防災の次世代空モビリティ分野において、ドローンの活用が急速に拡大している。一方、安全性や信頼性を担保するための性能評価・認証環境の整備が課題となっている。この共同研究では、ASTOM R&Dが有するシミュレーション・解析技術と、東京大学の学術的知見を組み合わせることで、ドローン性能評価技術の高度化を図る。

 両者は、共同研究の成果を活用することで、以下の事業展開を計画している。

  • ドローンテストベンチおよび関連ソフトウェアの国内展開、ベースとなるソフトウェアの開発。
  • ドローンテストベンチを用いた出荷前の動作検証が採用されることを目指し、ハードウェアおよびソフトウェアの保守を中心とした運用。
  • FFT GYRO(※1)を標準的なドローンテストベンチとして確立することを目指し、国内生産およびサポート体制を構築する。

 東京衡機はこのプロジェクトに戦略的投資を行い、次世代空モビリティ分野における安全・信頼性の基盤を支える試験・シミュレーションの提供を目指すとしている。

※1 Eureka Dynamicsのドローンテストベンチ(装置)。