2026年7月21日、アトラックラボは、機体素材にセルロースファイバーを採用した産業用ドローンを開発したと発表した。比重が軽く耐衝撃性に優れたセルロースファイバーにより、軽量で修理しやすく、高い生産性、保守性を実現している。
同時に、機体性能を最大限に引き出す専用フライト制御ボードを開発。機体・制御・AIを一体で最適化した独自の産業用ドローンプラットフォームを構築した。
インフラ点検、災害対応、物流、農業、防災など幅広い分野での活用を想定している。
産業用ドローンではカーボン素材が多く採用されているが、製造工程の複雑さや修理・部品交換に時間とコストがかかる点が課題となっている。
アトラックラボは、「現場で本当に使えるドローン」の実現を目指し、軽量で製造・修理がしやすい機体構造の研究・開発を進めてきた。その成果として、セルロースファイバーを採用した新しい産業用ドローンを開発した。
【セルロースファイバー製ドローンの特徴】
- 軽量・耐衝撃設計
比重が軽いセルロースファイバーを採用することで機体重量を削減し、飛行性能や運搬性を向上。飛行中の接触や着陸時の衝撃に強い機体構造により、過酷な現場環境にも対応する。 - 高い生産性
部品構成や製造方法を最適化することで生産効率を向上。量産に対応しやすい機体構造を実現。 - モジュール化による高い保守性
損傷した部位ごとに交換可能なモジュール構造とすることで修理時間を短縮し、ダウンタイムと運用コストの低減に寄与する。 - 専用フライト制御ボードの開発
専用のフライト制御ボードを開発し、機体設計と電子回路を一体で最適化することで、小型・軽量化、省電力化、高い拡張性を実現。用途に応じた各種センサーや通信機器との柔軟な連携を可能にした。
同社はドローンだけでなく、UGV(無人車両)やUSV(無人船舶)などの無人移動体にAIを実装する「フィジカルAI」の開発を進めている。セルロースファイバー製ドローンにおいても、自律飛行、AI画像認識、LiDAR、ROS 2といった技術を組み合わせ、高性能なロボットシステムを実現している。
今後は実証・導入を進めるとともに、用途に応じたカスタマイズや各種ロボットとの連携を推進する方針だ。
