2026年7月6日、アイ・ロボティクスは、茨城県河内町で運営するドローンの研究開発・実証拠点「ドローンフィールドKAWACHI」内に、新たに「Drone Command Center KAWACHI」(以下、DCCK)を開設したと発表した。

写真:Drone Command Center KAWACHIの活用イメージ
DCCKの活用イメージ

 従来のドローンの飛行試験、機体評価、操縦訓練、実証実験を行う「飛ばす場所」としての機能に加え、ドローンを遠隔から監視・制御し、複数の関係者が現場データを確認しながら運用設計を行う「運用する場所」を整備した。

 DCCKは、複数の大型モニター、屋内外の飛行環境、通信環境、GNSS基準局、会議スペース、ドローンドック設置場所や作業スペースへのダイレクトアクセス機能を備えるほか、20人以上が参加可能なカンファレンスにも対応する。

 また、同拠点は成田空港から約20分という立地で都心からもアクセスしやすいため、海外メーカーや外資系企業が日本市場へ参入する際のローカライゼーション拠点としての活用を見込んでいる。海外製の機体や通信機器、ドローンポート、運航管理システムなどを、日本国内の環境や顧客ニーズ、法制度、現場条件に合わせて検証・調整する場を提供する。

 DCCKの開設により、国内外の拠点を接続した遠隔操縦、ドローンポート運用、複数機運用、映像・データ監視、現場オペレーションの検証を、より実装に近い形で行うことが可能になる。

 施設の整備・運用にあたっては、運行システム開発企業、技術系商社、宇宙開発関連企業、通信会社、エンジニアリング会社、ドローンメーカー、ドローン運航会社など、多様なパートナー企業との協力を進めている。各社の知見を組み合わせることで、ドローンの社会実装に必要となる総合的な検証環境を構築する。

 アイ・ロボティクスは今後、DCCKをパートナー企業、自治体、インフラ事業者、海外メーカー等に開放していく。顧客向けデモンストレーションでは、実際の飛行環境とコマンドセンター機能を組み合わせることで、導入後の運用イメージを具体的に確認することができる。

 同社はドローンフィールドKAWACHIを「飛行試験場」から「運用実装拠点」へと発展させることで、ドローンの社会実装を推進する方針だ。

写真:ドックから飛び立つドローン
ドローンフィールドKAWACHI屋上のドックから飛び立つ「Skydio X10」