2026年6月15日、新潟工科大学フィールドロボティクス研究室は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(ReAMoプロジェクト)」における研究成果である「試験環境構造体」を、豊中市消防局へ提供したと発表した。操学館ドローンスクールの協力のもと、ドローンを活用した高度な救助活動の実現を目指す。なお、この研究開発はNEDOの委託業務により行われている。

写真:試験環境構造体
豊中市消防局に導入された試験環境構造体。災害現場で想定される狭隘空間を模している。1辺が91cmの正四面体を15個連結。

 同研究室では、ReAMoプロジェクトにおいて「制約環境下におけるドローンの性能評価法の研究開発:飛行空間難易度の定量化によるドローンの飛行性能評価手法の開発」をテーマに、狭隘空間におけるドローンの飛行タスク難易度を定量的に評価する手法を研究している。その評価基準となる試験環境構造体は、飛行空間および経路を規定し、障害物として飛行タスクの難易度を数値化することができる。

写真:試験環境構造体に侵入するドローン、ドローンを操縦する隊員
消防隊員がドローンを操縦して訓練を行う様子。

 豊中市消防局は、2023年に災害対応ドローン隊「KITE(カイト)」を編成し、大規模災害や水難救助現場で迅速な情報収集を担っている。操学館ドローンスクールは同消防局と連携し、隊員の国家資格取得支援や実践的な訓練を実施してきた。

 今回提供した構造体は、一辺91cmの正四面体15個を連結し、災害現場の狭い環境を忠実に再現している。同消防局は、倒壊家屋等の内部探索を想定した訓練に導入することを決定した。操学館ドローンスクールは、この構造体を用いることで操縦技量の定量的な可視化が可能になると判断し、消防向け訓練カリキュラムへの採用を検討している。

 今後、豊中市消防局からのフィードバックや訓練データを解析し、三者が連携して人機一体の性能評価、構造体の改良、消防活動に特化した高度な飛行訓練プログラムの開発を推進していく。

各者役割と関係性