2026年2月19日、センシンロボティクスは、電源開発(以下、J-POWER)と共同で風力発電設備ブレード点検アプリケーション「BLADE Check」の新機能となる「3ブレード同時撮影機能」を開発したと発表した。ドローンの1回のフライトで3枚全てのブレード撮影が可能。現在J-POWERの風力発電保守点検の現場で運用を開始している。

風力発電設備ブレード点検のウェイポイント
3ブレード同時撮影イメージ

 従来のBLADE Checkは、1フライトで1ブレード(0時方向)を撮影する仕様であったため、全てのブレードを点検するには撮影ごとにブレードを120°ずつ回転させる必要があった。両社は現場作業の省力化を目指し、1フライトで全方位をカバーする新機能を開発した。

「3ブレード同時撮影機能」の特長

  • 1フライトで3ブレードを同時撮影
    ドローンの1回のフライトで、停止中のブレード3枚すべて(0時、4時、8時方向)を自動撮影する。
  • ブレード回転作業の撤廃による時間短縮
    ブレードを120°回転させる作業が不要となり、点検時間を大幅に短縮し現場負担を軽減する。
  • 撮影品質の担保
    1ブレードあたり4方向からの撮影に対応。メーカーごとに異なる形状(4時・8時方向の前傾角度など)に対応するために必要なパラメーターを任意設定可能な仕様を採用し、高品質なデータ取得を実現した。
写真:4方向から撮影した4時方向のブレード
4時方向のブレードの撮影画像(4方向から撮影)
4時8時ブレードの前後方向せり出し、改修前の飛行ルート→風車ごとに任意設定可能なパラメーターを新規追加→改修後の飛行ルート
4時8時ブレードの前傾に対応可能な任意のパラメーター設定後の飛行ルート

 約半年の開発期間中、両社は「仮説開発・現場検証・課題抽出・改善」のサイクルを迅速に回し、現場の点検業務担当者のフィードバックを直接反映させながら機能と運用ノウハウを確立した。その成果として、現在J-POWERの3サイトにおいて、点検担当者が単独でBLADE Checkを業務活用している。

 今後、より精緻な飛行が求められる大型風車への適用を視野に、追加機能を開発する予定だ。

写真:風力発電設備とその付近を飛行するドローン、3人のスタッフ