2026年1月14日、DRONE SPORTSは、建設業界における点検作業の安全性と効率化を目的とした超小型ドローン技術に関する研究に協力したことを発表した。

 DRONE SPORTSは、大手建設会社との共同研究「ドローンを活用した狭所空間における計測技術の研究」において、同社の高輝度LED搭載の超小型ドローン「Rangle micro」の提供と技術サポートを行った。

 この研究は、従来の機器では計測が困難な人が立ち入れない狭所空間や暗所に特化した超小型ドローンの計測技術の有用性を確立し、その技術的課題を学術的に検証することを目的としている。

写真:屋内空間を飛行する超小型ドローン

 パートナー企業の技術研究所内の狭所空間において、Rangle micro(SfM測量)と地上型レーザースキャナー(TLS)を用いて、計測精度、計測時間、解析時間などを比較検証。その結果、ドローン活用における技術的有用性と、今後の技術開発に向けた課題が明らかになった。

  • TLSと同等の良好な精度を部分計測で確認
     狭所空間内の構造物寸法計測において、Rangle microはTLSと同等の良好な精度を確保できることを確認した。点検作業における一次スクリーニングや視覚的な情報取得において、この技術が即座に実用可能であることが示唆された。
  • 計測時間の大幅な短縮と死角の解消
     TLSと比較して、ドローンによる計測は作業時間を大幅に短縮できることを確認した。また、TLSでは障害物による計測漏れが発生しやすいのに対し、Rangle microの飛行撮影は構造物の影を無くし、計測の網羅性を大幅に向上させる。
  • 実用化に向けた技術的課題の明確化
     全ての環境下で計測精度を一律に保つための技術的課題や、TLSに比べて解析時間が長くなる可能性があるといった、実用化に向けた具体的な技術改善点が判明した。

 DRONE SPORTSは、次世代機「Rangle Micro 2」をリリースするなど、継続的な技術アップデートを推進しており、極限環境における運用信頼性を向上させる取り組みや、水中ドローン(ROV)、地上走行ロボットなど、ドローン以外のロボット技術も活用した複合的な点検ソリューションの開発・実用化を進めるとしている。

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