2025年11月17日、アイ・ロボティクスは、Skydio Japanと連携し、「Skydio X10 Dock」を茨城県河内町の実証拠点「ドローンフィールドKAWACHI」施設屋上に常設したと発表した。

 Skydio Japanによる24時間365日対応のリモートドローン運用の実証・体験が可能なデモンストレーション環境の構築を目的としたもので、アイ・ロボティクスは設置場所の提供および運用面で協力する。この取り組みにより、災害調査や警備、施設点検などの分野における自律飛行ドローンの社会実装を推進する。

写真:屋外に設置されたSkydio X10ドック
ドローンフィールドKAWACHIに設置されたSkydio X10ドック

 茨城県河内町とアイ・ロボティクスが共同運営する屋内外複合型の飛行試験・実証施設であるドローンフィールドKAWACHIは、成田空港から車で約20分という立地と、広大な利根川上空の飛行エリアを生かし、Skydio社をはじめとした海外企業の製品群を日本の現場環境に最適化するためのローカライズ実証拠点として環境整備を行っている。

写真:ドローンがスタンバイするSkydio X10ドック
ドローンフィールドKAWACHIでの飛行デモの様子

 今後、アイ・ロボティクスは以下の取り組みを進めるとしている。

  • ドック運用の公開実証・遠隔デモンストレーション
     Skydio X10 Dockを活用し、完全自動離着陸・巡回点検・異常検知などのリアルタイムデモを常時実施できる体制をSkydio Japanと構築する。現場での即応性・安全性・運用効率を実体験できる環境を提供し、自律飛行ドローンの実用価値を可視化する。
  • 人材育成・導入支援の推進
     次世代オペレーターの育成を目的に、自治体・企業向けのカスタマイズ型実践導入支援・コンサルティングを強化する。「ドック運用の基礎」「データ解析・AI点検」「遠隔運用設計」「安全運航管理」など、現場で即戦力となるスキル習得を支援するとともに、導入を検討する企業・自治体に対しては、現場条件に即した運用設計・導入支援・二次開発を提供し、社会実装の加速を図る。
  • インフラ・防災分野への社会実装実験
     製鉄・鉄道・電力・エネルギー・建設・自治体防災などの社会基盤分野において、共同実証・運用検証を推進する。Skydio X10 Dockの自律運用技術と、アイ・ロボティクスの現場知見により、点検・監視・防災対応の無人化・自動化を現場レベルで実現する。
写真:飛行するドローン
ドローンが飛行する様子

 2025年12月4日、5日の2日間、アイ・ロボティクスをはじめとしたドローンポート関連事業者によるドローン自動化デモンストレーションを実施する。

▼ドローン自動化デモンストレーション
https://www.irobotics.info/da2025demo