2025年7月22日、日本ドローンショー協会は、「ドローンショー運営ガイドライン」第1版を作成したことを発表した。7月28日に会員向けに公開する。

 同協会は、ドローンショーの実施に際して遵守すべき基準を、「安全性」「法令遵守」「品質の確保」「業界の健全な発展」の4つの観点から体系化する「ドローンショー運営ガイドライン」の整備を進めている。

 今回発表した第1版は、この中で最も重要な柱の一つである「安全性」に関する内容となっている。

日本ドローンショー協会のマーク

 全国各地で導入が進むドローンショーは、数百から数千の機体が夜空を彩る次世代の演出手法として注目を集めている。一方、海外では制御不能による墜落や観客への接触事故といった重大なトラブルも報告されており、こうしたリスクを未然に防ぐための明確な運用基準の整備が求められている。

 同ガイドラインは、会場環境の調査方法、飛行エリアと保安エリアの設計、リスク評価に基づく運営体制の構築、機材点検・テストフライトの標準手順、緊急時の対応体制に至るまで、日本ドローンショー協会の正会員各社の実務知見をもとに構成した実践的な内容となっている。

 また、ガイドラインの整備は、国土交通省航空局とも意見交換を行い、制度との整合性や現場運用への実効性を確保することを重視して進めている。

 このガイドラインはまず会員を対象に公開し、2025年9月以降、会員向けの勉強会や説明会を通じてガイドラインの理解と実務への展開を段階的に進めていく予定だ。

 日本ドローンショー協会は、今後、「法令遵守」「品質」「業界発展」の各領域についても順次整備するとしている。

「ドローンショー運営ガイドライン」作成チーム

代表理事/正会員レッドクリフ 代表取締役 佐々木 孔明
理事/正会員ノースドローンショー 代表取締役 菅沼 利文
トラストクリエイティブコーポレーション 代表取締役 日野澤 秀一
スクラムクリエイション 代表取締役 山田 年長
理事電通ライブ チーフクリエイティブディレクター 前澤 克文
野口機械設計事務所 代表 野口 宏実
TKF 代表 上村 龍文
理事/事務局長ブラッドパートナーズ 代表 竹本 公生