2025年6月4日、CLUEは、ドローン運用における安全意識やリスク、コンプライアンスを可視化する診断ツール「ドローン運用レベル診断」の提供を開始したことを発表した。

 同ツールは、コンプライアンス意識の高いエンタープライズ企業において、ドローン導入前後のリスク低減と運用レベルの向上を促進し、法令遵守体制の整備を支援する。

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 現在、ドローンは建設・点検・測量など幅広い分野で活用が進んでいる。安全に継続運用するには、操縦技術や知識だけでなく、コンプライアンス意識を含む組織全体の安全意識と体制の整備が求められる。

 現場では「法律の理解が曖昧」「操縦者ごとに安全意識に差がある」「組織全体の状況が見えにくい」など、運用継続の課題が少なくない。

 診断ツールにより、こうした“見えにくいリスク”を可視化し、具体的な改善提案までを行う。

安全意識診断ツールの特長

  • 直感的に使えるアンケート形式
     ウェブブラウザ上で簡単に利用でき、所要時間は5分。アンケート形式の設問に沿って進めるだけで、ドローン運用における安全意識や運用体制の成熟度を即座にレポート化する。
  • 実務に即した診断レポートと改善提案
     診断結果は、現状のリスクや対策の優先度を明確に整理したレポートとして自動生成される。単なる点数評価だけでなく、改善の方向性や具体的なアクションプランも提示する。
  • 組織全体のリスク傾向も可視化
     個人単位のチェックのほか、複数の診断結果を集計・分析することで、部署や拠点ごとの傾向を把握可能。組織全体としての安全意識のばらつきや重点改善領域を明確にし、現場と管理者間での課題認識を持つことができる。
  • CLUEのサービス導入を検討中の企業・団体も利用可能
     CLUEが提供するサービスを利用中の企業だけでなく、導入を検討する企業・団体も利用可能。まずは現状の運用課題を把握することで、自社に適した安全運用体制の構築や、将来的なツール活用の検討に役立てることができる。


 今後、ドローン運用の効率化と法令遵守を実現する「DroneCloud(ドローンクラウド)」と連携させることで、診断結果を運用管理や安全マネジメントにシームレスに反映する仕組みを構築するとしている。あわせて、安全運用のベンチマーク策定や教育プログラムとの連携も強化する方針だ。