2025年4月3日、Terra Drone(以下、テラドローン)は、サウジアラビアの総合エネルギー・化学企業アラムコと、戦略的パートナーシップに関する覚書(Memorandum of Understanding、以下MOU)を締結したことを発表した。

 テラドローンは、MOUを通じてドローンやロボット、AIを活用したソリューションの開発を促進し、アラムコと連携して石油・ガス業界に向けた技術革新を加速させるとともに、現地での技術展開に貢献するとしている。

写真:横並びの3人
MOU締結式の様子

 このMOUは、テラドローンとアラムコの協力関係を通じ、ドローン技術を活用してエネルギー分野の安全性向上と業務効率化を推進することを目的としている。研究開発(R&D)、技術実証、トレーニング、現地での技術展開を促進し、産業の革新を支える基盤を構築する。また、サウジアラビア国内で人材育成に取り組み、同国の経済発展を支援するとしている。

 テラドローンは、2023年にアラムコが支援するベンチャーキャピタルファンドWa’ed Venturesから出資を受け、先進的なドローン技術の現地展開を目的として、サウジアラビアにTerra Drone Arabia(テラドローンアラビア)を設立している。

【Terra Drone Arabiaの戦略目標】

  • 短期:テラドローンのサービスをサウジアラビア国内に展開
  • 長期:サウジアラビア国内での研究開発(R&D)および生産拠点の設立
  • サウジアラビアの優秀な人材の雇用創出と育成

 MOUの締結により、ドローンソリューションの導入やエネルギー業界の課題解決に向けた技術の開発が加速することが期待される。テラドローンは、技術やノウハウを共有し、現地の人材育成を進めることで、サウジアラビアにおけるドローン産業の発展と経済の多角化の実現に取り組むとしている。

テラドローン代表取締役社長 徳重徹 氏のコメント

 本MOUは、アラムコのビジョンに基づき、ドローンの技術革新と現地展開を推進するテラドローンのビジョンを示すものです。テラドローンは、Terra Drone Arabiaを通じて、最先端のドローン技術を導入し、安全性向上と業務効率化を推進するとともに、現地の人材育成にも注力してまいります。今後さらにアラムコとのパートナーシップを強化し、ドローンの研究開発(R&D)への投資などを通じて、サウジアラビアにおける持続可能な成長と技術革新の基盤を築くことを目指します。