海上保安庁は、大型ドローンを海上保安業務の海域火山調査に導入できるかを検証するため、2025年2月4日(予備日 2月3日)、静岡県の浜北滑空場において、今回開発した変色水の採水装置と火山灰等の採取装置の実証を実施する。

 同庁は、南方諸島や南西諸島の火山島、海底火山を対象として、定期的に航空機による監視・測量船による海底地形の調査等を行っている。この業務を安全かつ効率的に行うため、変色水の採水および火山灰等の採取について、大型ドローンで実施可能か検証する。

 実証実験の実施社は、ヤマハ発動機。同社の無人システム「FAZER R G2」(全長2.7m、幅0.7m、ローター径3.1m)を使用する。

写真:ヘリコプター型の「FAZER R G2」
FAZER R G2

【実証内容】

  • 機器装着後、離着陸、上昇、降下、旋回等機体の基本性能確認
  • 採水装置および火山灰等採取装置の作動、機能確認
火山礫採取イメージ
煙が上がる西之島
島の周りが水色に変色している西之島
左:西之島の噴火(2020年6月)、右:西之島周辺海域に湧出する変色水(2024年7月)