神奈川県は、県内へのドローン実用化・普及を促進するため、全国から有望なドローンの開発・実証実験に取り組むプロジェクトを公募・採択し、開発から実用化に向けた総合的な支援を行っている。今回、2024年度に採択したプロジェクトの実証実験を、材木座海岸で実施する。
実施概要
海流の流れを可視化できるGPS発信機搭載型シーマーカー(海上遭難事故発生時に使用する海面着色剤)や、複数の膨張式救命浮環の空中投下が可能な国産ドローンを開発し、要救助者の早期発見と救助時間短縮を実現することで救命率の向上を目指す。
実証実験では、海水浴場エリアの海岸から複数人が離岸流に流され溺れたという想定で、シーマーカーおよび救命浮環の投下システムを用いたレスキュードローンの有効性確認などを行う。
プロジェクト名 | 海難事故・水難事故等に特化した溺者捜索・救助ドローン開発プロジェクト |
実施事業者 | manisonias(マニソニアス) |
実証日時 | 2025年2月13日(木)10~12時(雨天延期) |
実証場所 | 神奈川県鎌倉市材木座5丁目 材木座海岸 |
実験に使用するレスキュードローンは、海面への着水が可能。シーマーカーと救命浮環を4連で空中投下可能な展開装置(パラシュート投下式)や、要救助者位置を目視特定するための可視光レーザー発光装置を搭載している。現場のマンパワー不足や、経験豊富な個人に依存しがちな海水浴場の監視・救助業務体制といった課題に対して、省人化や業務負担軽減に貢献する。
神奈川県は、開発に係る費用の一部を支援するとともに、実証実験後のビジネス展開を見据えた伴走支援を実施する。
機体名 | SAKURA |
サイズ | 全幅1.18m×1.18m×全高0.60m |
機体重量 | 20kg |
最大離陸重量 | 24kg |