2023年9月13日、ACSLは、2023年9月6日~7日に陸上自衛隊富士駐屯地において開催された「令和5年度富士調査研究会同」に出展したことを発表した。災害時の状況把握や警戒・監視などに活用できる国産ドローン「SOTEN(蒼天)」、災害時の孤立地域への物資輸送などで活用できる「PF2-AE Delivery(物流)」を展示した。

 また動態展示として、SOTENの飛行デモンストレーションも実施した。SOTENのプロペラの静かさや、PIX4Dreactを使い作成したマップの解像度の高さなどが来場者に好評だったという。

SOTEN(蒼天)
PF2-AE Delivery(物流)
ACSLのブース
SOTENデモンストレーションの様子

 SOTENは、カメラのワンタッチ切り替え方式を採用することで、用途に応じて4種のカメラの使い分けが可能。出展ブースでは赤外線カメラ+可視カメラの映像を流し、災害時の捜索等への活用を紹介した。

 中型ドローンのPF2-AE Deliveryは、SOTENで開発したセキュアなシステムを搭載し、LTE通信を用いた映像伝送、テレメトリ伝送により、見通しの悪い場所でも通信が確保できるため目視外飛行が可能。災害時における孤立地域への支援物資などへの活用について紹介を行った。

製品概要

SOTEN(蒼天)
 飛行データ・撮影データや通信等に対するセキュリティ対策が施された国産の小型空撮ドローン。

寸法アーム展開時:637mm×560mm(プロペラ含む)
アーム収納時:162mm×363mm
機体重量1,720g(標準カメラ・バッテリー含む)
最大離陸重量2,000g
最大飛行時間標準カメラ搭載時、風速8m/s条件下:25分
標準カメラ非搭載時、風速8m/s条件下:29分
最大伝送距離4km(障害物や電波干渉がない場合)
防塵・防水性IP43(カメラ、ジンバル、バッテリー搭載時)
標準カメラ動画4K対応、静止画時2,000万画素
オプションカメラ赤外線カメラ+可視カメラ
マルチスペクトルカメラ
光学ズームカメラ
GNSSGPS+QZSS(準天頂衛星みちびき)+SLAS/SBAS


PF2-AE
 用途別に使いやすくカスタマイズした「PF2-AE Delivery(物流)」「PF2-AE Inspection(インフラ点検)」「PF2-AE Disaster Relief/Patrol(災害/警備)」の3つの機体。SOTENで開発したセキュアなシステムを搭載している。