2022年11月17日、楽天グループ(以下、楽天)は、仙台市水道局と、ドローンを用いた水管橋点検調査の実証実験を実施したことを発表した。

 楽天、楽天野球団、仙台市の3者による包括連携協定に基づく取り組みの一環として、仙台市内にある年川水管橋、長谷倉橋添架管(※)の計2カ所で、2022年9月22日に実施した。

 楽天がドローンを運用し、ドローンに搭載されたカメラで水管橋の配管部や吊り材等の構造部を撮影した画像や映像を用い、仙台市水道局と共同で水管橋の損傷有無や状態確認などの点検調査を実施。また、年川水管橋の空気弁から漏水状態を疑似的に再現させ、ドローンでの赤外線撮影により、一定の条件下で水道管の漏水状態を検知できることも確認した。

※ 橋梁添架管:道路橋などに併設される水道管。橋梁下面や側面などに架設されている。

年川水管橋での実証実験の様子

 楽天は、ドローンの利活用に関する企画・運用ノウハウやドローンを活用した画像解析技術を用い、仙台市水道局が実施する水管橋点検における課題解決に取り組んでいる。
 例えば、これまで職員が目視中心で行っていた点検作業にドローンを使用することで、安全性の確保や点検時間の短縮に加え、地上で点検を行う職員からは視認が難しい位置や角度から水管橋を撮影し、損傷の有無を確認することが可能となった。また、高解像度の画像や赤外線カメラの画像、可視画像の解析技術を用いることで、目視での発見が難しかった小さな損傷等の発見につなげているという。

実施概要

実施期間 : 2022年9月22日(木)
実施場所 : 仙台市内にある計2カ所の水管橋および添架管(年川水管橋、長谷倉橋添架管)
実施内容 :水管橋の周囲にドローンを飛行させ、搭載されたカメラにより水管橋の配管部や吊り材等の構造部を撮影のうえ、撮影した画像および映像を解析し、水管橋の損傷有無や損傷箇所の状態確認をはじめとした点検調査を実施。
実施主体 : 仙台市水道局、楽天グループ