ソニー損害保険(以下、ソニー損保)は、火災保険において、ドローンによる損害調査と保険金支払に加え、修理会社の紹介・手配を通じた復旧までのトータルサポートの提供を、2022年8月から開始した。

 住宅屋根の損害状況を確認する場合は、損害調査員や修理会社のスタッフが屋根に上がる必要が生じることが多く、損害確認には時間がかかりがちである。特に大規模災害発生時には人手が不足し、損害確認や保険金支払に時間を要して復旧工事が遅れることもあるという。

 同社では顧客から事故の連絡を受けた後、担当者が住宅の損害状況や希望に応じてドローンによる損害調査や修理会社の紹介・手配を行う。損害調査にドローンを本格活用することで、屋根など人による確認が難しい位置や角度の損傷箇所も含め、迅速に損害を確認し、保険金支払を行うとしている。

 損害調査は全国にドローンネットワークを有するソニー損保の委託会社が実施する。大規模災害時には、被災地以外からもドローンパイロットを派遣することができるため、迅速な損害調査が可能だという。

 また近年、一般的な相場より高額な修理費用を請求する修理会社等とのトラブルが多発し、問題となっている。ソニー損保が提携する修理会社の紹介・手配や保険金による修理費支払いなど、住宅の復旧までをトータルにサポートすることで、修理会社等とのトラブルを防ぐとともに顧客の手間を省くとしている。