2022年7月27日、ANAホールディングス(以下、ANAHD)とセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)は、ドローンを活用した物流サービスの検討に関する覚書を締結したことを発表した。

 両社は2020年より共同での実証実験を開始し、離島や山間部における買い物の不便という課題解決するため、ドローンを活用した輸送実証を行ってきた。この覚書の締結によりパートナーシップを強化し、課題の解決とともに、2025年度のドローン輸送サービスの実現に向けたビジネスモデル構築ならびにシステム連携を含めた運用体制の検討を進めていくとしている。

 ANAHDは、ドローンの運航体制の確立、ドローン機体の選定と仕様カスタマイズの検討、ドローン運航に関わる通信の安定性向上にむけた検討を行い、セブン-イレブンは、商品配送サービス「7NOW」(セブン‐イレブンネットコンビニ)の仕組みの活用の検討、店舗敷地内のドローン専用ポートの設置、注文可能商品の選定を担う。
 また、両社共同でANAのドローン配送システムと7NOWとの連携や、ドローン専用ポート仕様の検討を行うとしている。なお、今年度は福岡市で2022年秋頃に課題検証の実証を予定している。

 両社は共同での実証事業検討を進め、2025年度に実店舗から離島への直接配送のサービスを展開し、地域課題の解決を目指す方針だ。