2021年11月24日、西日本高速道路(以下、NEXCO西日本)とKDDI総合研究所は、E1A新名神高速道路 宝塚北サービスエリア(以下、宝塚北SA)において、2021年12月から5Gを活用した高速道路施設管理の高度化、効率化を目的とした実証実験を開始すると発表した。

 実証実験ではドローンによる駐車場の混雑状況把握の実験と、サービスエリア、パーキングエリア(以下、SAPA)のごみ自走回収の技術検討を行う。

対象エリア:E1A 新名神高速道路 宝塚北SA(上下線)

 現在、SAPAの駐車場の混雑情報は、SAPA内に設置した複数のカメラを用いて把握している。今回、5Gを活用してドローンに搭載したカメラの高精細映像を情報伝達して、より速く正確に混雑状況を把握し、利用者へ情報提供することを目的に実証実験を実施する。

 また、SAPAのごみ箱については、クリーンスタッフが定期的に確認し、集まったごみを仮置き場へ回収している。スタッフの業務省力化や、常に美観を保つことを目指し、5Gの大容量・低遅延の特徴を活かした自走ロボット等ごみ収集を効率化するシステムについて、技術検討を開始する。

 同実証でNEXCO西日本は、場所の提供と実証実験の企画、推進を担い、KDDI総合研究所は、5Gを活用した技術実現性の検証、実証実験の企画、推進を行う。

 両社は今後5Gを活用して、今回の実証以外にも技術検討や実証実験を行うとしている。

ドローンによる駐車場の混雑状況把握のイメージ(左)、SAPAのごみ自走回収のイメージ(右)