11月8日、ENEOSホールディングス(以下、ENEOS HD)とセンシンロボティクスは、ENEOS川崎事業所の施設内に、ドローンショーケース兼実証フィールド「ENEOSカワサキラボ」を開設することを発表した。

 両社は、少子高齢化による労働人口の減少やインフラの老朽化といった課題を解決するために、自律走行ロボットを含むドローンを活用した点検、警備監視、災害対策に関する新たなソリューションの開発に取り組んでいる。将来的には、ドローンのサービス提供・エネルギー供給の拠点を日本全国に構築し、ロボティクスによる業務の自動化を実現するという構想だ。
 ENEOSカワサキラボの開設は、さまざまな共創パートナーとともに、オープンイノベーションによってこの構想を実現するための第一歩だという。

 同ラボは、ドローンの技術・製品を展示するショーケースと実証フィールドの二つの機能を有している。

ドローンショーケース

 ドローンの技術・製品を展示し、事業共創に関するディスカッションを行う。

ドローンショーケース

実証フィールド

 ドローンの点検デモンストレーションおよび技術開発が可能な実証フィールド。使用を停止したプラントの実設備(配管・タンク等)を活用し、実際の点検環境に近い形でドローンの稼働試験を行うことで、実用化に向けた検証が可能だ。また、点検デモンストレーションを見学する来場者は、より具体的な活用イメージを得ることができる。
 開設当初はENEOS HDとセンシンロボティクスがドローン操作を行うが、将来的には共創パートナーにも同フィールドを活用してもらうとしている。

ドローンによる配管点検の様子
タンク設備

施設概要

施設名 :ENEOSカワサキラボ
所在地 :神奈川県川崎市川崎区扇町12番1号(ENEOS川崎事業所内)
利用方法 :施設の訪問は社員を通じた予約制