2021年10月22日、空撮サービスは、イームズロボティクスと機体開発や生産、販売などにおいて協力するため戦略提携の契約を結んだことを発表した。
スタート段階として、空撮サービスの開発した非GPS環境下でも自動飛行が可能なTS(トータルステーション)コントロール飛行システムをイームズロボティクスのドローンに組み込み、橋梁点検における労力を軽減し、安全性を向上させるドローンシステムを開発するとともに、現場への実導入を協力して支援する。これについては既に、大手橋梁点検企業と具体化に向けた取り組みを進めているという。
空撮サービスのTSコントロール飛行システムは、橋梁下やダム、ビルの谷間など、GPS精度の確保が難しい環境下でも使用でき、測量現場で使われるTSと360°プリズム付きドローンを連携することで飛行航路を正確に制御する。TS設置位置を準天頂衛星対応センチメータ精度測位GNSSを使って測量し、点検撮影個所の正確な位置出しが可能。また、一度設計した航路を定期的に飛行することで設備の経時劣化を確認することができる。
橋梁以外のインフラ設備の点検作業におけるドローンのニーズにも応えるため、両社は機体の開発・提供だけでなく、顧客の現場テストで見つかる新規課題を解決し、その後の現場導入まで協力して支援する。また、必要に応じて両社の取引先とも連携して、5Gなどの通信システムやAIなどを活用したソリューションの構築まで検討するとしている。