2021年10月5日、オートバックスセブン子会社のエー・ディー・イーは、無人航空機の操縦技能講習を行うDPCA(ドローン撮影クリエイターズ協会)の管理講習団体「RUSEA大分支部」として、10月より「DRONEフライトオペレーター講習」を開始することを発表した。

 2022年の航空法改正によるドローン操縦の「ライセンス化」に向けて、ドローン産業の担い手をサポートする目的で開設。同講習ではDPCA認定インストラクターが少人数制で指導を行い、ドローン操縦技能の習得や、国土交通省の飛行申請に有効な操縦技能証明証を取得することができる。また、練習用ドローン(SKYKICK)が付属しており、室内などで事前練習が可能だ。

DRONEフライトオペレーター講習

 同講座で提供するのは、ドローンの基礎知識と操縦技術を学ぶ「BASICコース」(座学1日間、実技1日間)と、夜間飛行や目視外飛行など、より実践的な内容を含む「ADVANCEコース」(座学1日間、実技2日間)の2種類。座学はeラーニング、もしくはADEドローンサッカーアリーナ内で開催し、実技は大分県社会福祉協議会体育館(大分市)にて実施する。
 筆記・実技試験に合格すると、国土交通省へ飛行申請を行うために有効な操縦技能証明証を発行する。

DRONEフライトオペレーター講習 コース内容

BASICコースADVANCEコース
受講金額5万5,000円(税込)9万9,000円(税込)
実技実施日数1日2日
実施内容基礎的な操縦技量の習得業務を実施するために必要な操縦技量の習得
飛行技能認定の種類日中目視範囲内日中目視範囲内/目視範囲外/夜間飛行
操縦技能認定証発行費用1万6,500円(税込)1万6,500円(税込)
目視外/夜間訓練×

 学科、実技検定試験に合格し、飛行時間10時間を証明できた者には、日中目視範囲内、夜間飛行および目視外飛行申請を行うために有効な「操縦技能証明証」を発行する。DRONEフライトオペレーター資格は、飛行許可を受ける際の申請書類の一部を省略できる。

 講習では、空撮や農薬散布、ドローンサッカー、ドローンレースなどの現場経験を持つDPCA認定のインストラクターが指導を行う。両コースともインストラクター1名につき4名以下の少人数制。万一受講者が操作を誤った場合でも、インストラクターが危険を回避できるコーチモードを導入している。

 講習にはドローンサッカーのユース用機体であるSKYKICKが含まれる。室内で飛行させることができる安全設計のドローンで、事前に操縦練習を行うことが可能だ。

▼DRONEフライトオペレーター講習(エー・ディー・イー)
https://ade4aid.com/service/dpca/

 DPCA管理講習団体のRUSEA支部は、ドローンを有効活用できる若い世代の人材育成・安全講習の実施、加えて広域防災という概念から災害時の運用体制・在り方など、災害対応の整備、構築を目指して設立された。現在全国で70法人が加盟し、災害発生時においてドローンの有効活用が行える人材の育成、操縦技能習得のための安全講習を行っている。