2021年7月14日、OKINAWA DRONE BASE(沖縄ドローンベース)では、同日よりFreefly Systems Inc.(米国シアトル、以下Freefly社)製の産業用大型ドローン「Alta X」を導入し、ハイエンド撮影サービスや企業への販売、および利用開始時のサポートサービスを本格的に開始すると発表した。サービス対象エリアは沖縄県内・西日本。

SONY「FX6」を搭載した「AltaX」
「AltaX」アーム格納時

 ハイエンド撮影サービスでは、情報セキュリティにおいて信頼性の高いFreefly社製Alta Xを活用し、昨今重要視されている情報セキュリティの安全性を担保。様々な用途・サイズのカメラの搭載が可能な機体の特長を生かし、これまで主だった動画撮影サービスから用途拡大を図った。

 Alta Xは、精度の高いRTK GPSを利用しているため、センチメートル単位の誤差での飛行が可能。安定した精度の高いデータを入手することができ、レーザー測量や赤外線を活用した自然環境の調査、大規模ソーラーパネルの点検、災害時の状況把握などに適している。カメラを上部に搭載することで、従来は難しかった橋梁下部の撮影などにも対応する。

 フレームサイズは1,415mm(プロペラ含まず)、最大積載可能重量は15.9kg。無負荷時の最大飛行距離は約5km、最大飛行時間50分と、長距離長時間の飛行が可能だ。

 ALEXA MiniやLF、RED Cinema Camera、Sony VENICEなど、これまで搭載が難しかった大型シネマカメラに対応。地上撮影カメラとのシームレスな映像制作ができるため、映画やテレビ、CM撮影などハイエンドな動画撮影に適している。そのほか、大型スピーカーを搭載した災害時の避難誘導などにも活用が期待される。

 Alta Xを活用した商用向けサービスがまだ少ないなか、このサービスではスタッフが操縦も行う。ドローン撮影では操縦のための人員が必要となるなど、遠隔地での業務においては人件費などの負担が大きくなるが、これにより経費削減にもつながるという。

 同社ではこうしたハイエンド撮影サービスのほか、企業への販売および使用方法に関するレクチャーも提供する。

 OKINAWA DRONE BASEは今後、Freefly社製「ASTRO」も導入する予定だとしている。