2021年3月17日、ZMPは、屋内外で走行可能な自動走行プラットフォーム「RoboCar 1/4」の予約販売を開始した。価格は900万円(税別)、今夏より出荷開始予定。

RoboCar 1/4 ロボット本体イメージ

 同製品は、屋内外を走行可能なロボットRoboCar 1/4と、自動運転ソフトウエア開発環境(IZAC SDK)で構成され、ロボットを活用した様々なシステム開発に利用できる。ロボットは、全長80cm、全幅65cmと小型で、上部には自動開閉に対応するロッカーを搭載している。最高時速は6km、5cmの段差、8°のスロープの走行が可能。
 IZAC SDKには、マップ作成などの自動走行に必要な基本的な機能が含まれているため、ユーザーは簡単な事前作業だけでロボットをA地点からB地点へ自動走行させることができる。また、実際にロボットを自動走行させる前に、仮想空間上で走行や挙動をシミュレーションできる環境も含まれており、効率よくシステム開発を進めることが可能である。

RoboCar 1/4全体イメージ

【用途例】
・ロボットを用いた自動配送システムの開発
・ITサービスと連携した自動走行ロボットによるシステムの開発
・環境、顔・人認識システムを搭載した移動ロボットの研究・開発
・5G通信での遠隔監視・操作が可能な移動ロボットによるシステムの開発
・クラウドと連携した複数ロボット協調制御によるシステムの開発

▼「RoboCar 1/4」 製品ページ(ZMP)
https://www.zmp.co.jp/products/robocar/robocar-14

主な仕様

ロボット本体(RoboCar 1/4)寸法/重量全長80.0cm×全幅65.4cm×全高108.9cm/約110kg
速度最大6km/h
搭載センサー3D-LiDAR、2D-LiDAR(×2)、ステレオカメラ、単眼カメラ(×4)、全方向マイク、加速度、ジャイロ 等
汎用ボックス(内寸)長さ30cm×幅50cm×高さ20cm(自動開閉可能)
駆動方式前輪操舵、後輪駆動(独立二輪)
通信4G/LTE
充電/稼働時間1時間充電/4時間稼働 (利用環境・頻度等により異なる)
ソフトウェア開発環境(IZAC SDK)対応環境ZMP IZAC
主なAPI地図作成、自動走行、地図情報、障害物回避、センサー情報、ロボット情報 等
ツールシナリオ開発環境(ZMP Z-RAPH)、ビジュアライゼーション環境(ZMP RoboViz)、シミュレーション環境(ZMP RoboSim)
オプションロボットの「目」高輝度LEDパネル
通信モジュールSIMの搭載が可能
クラウド連携クラウドサービスROBO-HIによるロボットの管理・操作が可能