2020年11月30日、損害調査会社のCJトラストは、アパート・マンションのオーナーや旅館・ホテル経営者、老朽化した商業施設のオーナー向けに、赤外線ドローンを使用した建物の無料診断サービスを開始したことを発表した。

サービス導入の背景

 近年、日本各地に甚大な被害を与える大型の台風や豪雨が毎年のように発生している。さらに新型コロナウイルスの流行により、建物オーナーの収益を圧迫する状況が重なり、建物の定期メンテナンスに対する金銭的余裕が無くなりつつある。また、大型施設では足場を組んで外壁調査を行うため数百万円の出費が必要となる。

サービス内容

 CJトラストの火災保険申請コンサルティングサービスに申し込んだ場合、風災や雪災の通常調査と共に、赤外線ドローンを使用した外壁のひび割れやタイルの浮き、屋根や防水シートの水漏れなどの調査を実施する(調査後、保険適用の可否などのアドバイスも行う)。

※ 赤外線ドローンで発見された損害は、必ずしも火災保険で補償が受け取れるとは限らない。
※ 建築基準法第12条に基づく定期報告制度には利用できない。

調査機体

MAVIC 2 ENTERPRISE DUAL(DJI製品)