2020年7月3日、ドローン販売や産業向けソリューションを展開するSkyLink Japanは、ドローンで取得されたデータを分析するプラットフォームなどを開発するSITEMARK(サイトマーク、本社:ベルギー)と業務提携し、日本におけるAIによる太陽光パネル診断ソリューションのサービス提供を開始することを発表した。

 現在、太陽光発電の買取価格などは減少傾向にあるものの、設備の新設市場は2018年度より対前年比で伸長していると言われている。また、2017年に施行された改正FIT法により太陽光発電の適切な運用・保守が義務付けられ、太陽光パネルの保守サービスは、今後さらなる効率化・省力化が求められると考えているという。

 SkyLink Japanは、従来より培ってきたドローンパイロット派遣、太陽光パネル点検などのノウハウを活かし、現地でのデータ取得から情報の集積、分析までトータルソリューションの提案を行っていく、としている。

 本サービスはクラウド上に、太陽光パネルをドローンなどで撮影した可視光線画像や赤外線画像データをレイヤー構造で蓄積、経年変化を観察できるよう時系列でも取り扱うことができ、広大な施設でも容易に一元管理が可能である。また、パネルの異常箇所であるホットスポットなどをAIによる診断で抽出し、異常の原因、深刻度、発電量の損失などを、ブラウザ上でいつでも閲覧できる。

SITEMARKの特長

・クラウド上にデータを蓄積し、ブラウザ上でいつでもどこでも状況の閲覧が可能
・ドローンで取得した画像データをアップロードし、可視・赤外線画像両方のオルソモザイク画像を生成
・可視光線画像と赤外線画像を、地図データ上にレイヤー構造で表示
・太陽光パネルのストリング(ブロック)表示
・AIによりホットスポット等の異常箇所を自動検出
・特定箇所の異常原因や深刻度などの分析、レポートデータ出力対応
・時系列による経年変化の確認が可能
・異常箇所の数や大きさから売電損失額を算定し分析することで、大幅な改善が期待できる
・異常箇所の早期発見により、火災等による被害を予防可能

 また、従来は太陽光発電事業者が個別にドローンでの撮影依頼、施設点検業者へのデータ譲渡や分析依頼、結果のデータ蓄積を行っていたフローが、本サービスを利用することで、省力化を図ることができる。なお、クラウドサービスのみの利用も可能である。

参考価格

・6MWのサイト点検:48万円(税抜き)
パイロット派遣、データ取得、システム利用、レポーティングまで全て提供プラン
※ サイトの立地条件などにより価格が変わる場合がある。

「INTEL ENERGY FORUM 2020」に出展

 SkyLink Japanは、本サービスをインテル主催の企業向けオンラインフォーラムへ協賛、出展する。また、3D地理空間情報プラットフォーム「4DLink」も合わせて展示する予定である。

2020年7月22日(水)事前登録制・参加無料

▼INTEL ENERGY FORUM 2020
https://www.cvent.com/events/intel-energy-forum-2020/event-summary-ad3df390dcd048c0bfe147798ecb23ca.aspx