2020年4月14日、関通は、今後のeコマースの規模拡大に対応するために、inVia Roboticsが提供するAGV(Automatic Guided Vehicle、無人搬送車)を導入することで基本合意したことを発表した。

 およそ200台の自立移動ロボットとAI駆動ソフトウェアを含む、inViaのモジュール式自動化システムにより、eコマースにおけるセンター運営プロセスを最適化し、生産性を飛躍的に効率化させる取り組みを進める。ピッキングだけではなく、倉庫への格納、補充、在庫管理精度向上にも効果があると見込み、システムの最大活用に向けて今後協議を継続する方針であるという。

 また、最適な在庫保管、補充、inViaの最適な稼働システム導入において、早稲田大学創造理工学部 経営システム工学科 吉本研究所もチームメンバーに加わっている。

 関通社内での導入を行い、今後日本国内で自社開発WMS(倉庫管理システム)であるクラウドトーマスと連携を行い、クラウドトーマスとinViaの販売に向けた協議を今後並行して継続していく、としている。

inVia Roboticsについて

 inVia Roboticsは、次世代の倉庫自動化ソリューションを提供するロボット企業である。同社のシステムは、モバイルロボットとAI駆動のソフトウェアにより、eコマースビジネスにおいてフルフィルメントセンターを通じ製品をより効率的に搬送する。これにより、生産性と精度が大きく向上し、労務管理が最小限に抑えられ、従来の自動化に比べて少ないコストで実現できる。

早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科 吉本研究所について

 システム工学分野のうち「物流の効率化」「施設計画の効率化」「サービスの効率化」の3テーマを研究、現場での実践的な研究テーマが多い。「物流の効率化」では、倉庫内の作業効率化や、小売店への配送効率化の技法を開発。「施設計画」なら、工場のどこに何をどう配置すれば生産性が上がるのか施設の設計を検討している。実際の企業との共同研究が多く、また国内外の企業でのインターンシップが豊富なことも特徴である。

inVia Robotics導入センター概要

名称 :関西主管センター
所在地 :兵庫県尼崎市扇町20番地
延床面積 :14,700坪