2019年8月27日、KMTは、ドローンによるゴルフ場管理ソリューションの提供を、2019年7月9日(火)より開始していることを発表した。
注目が集まるアグリテックとゴルフ場管理の現状
農業×ITによってこれまでの管理業務を効率化する「アグリテック」。中でも、広大な面積を良好なコンディションで維持するために多大なコストを要するゴルフ場では、高い管理能力を持ったプロの管理要員による週数回の維持管理コストの改善のために、アグリテックへの注目が高まっている。
長崎県大村湾を一望できるゴルフコース「パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ」
長崎県にある「パサージュ琴海アイランドゴルフクラブ」は、大村湾を眺めながら四季を通して多彩な表情を写し出す、全国屈指のシーサイドコースである。
メジャートーナメントをはじめとするプロトーナメントも開催される当ゴルフ場は、敷地面積にして80万平米を超える広さを保有している。この管理方法の改善策として、「Parrot Disco-Pro AG」が採用された。
精密農業のためのオールインワン ドローン「Parrot Disco-Pro AG」
産業用ドローンメーカーの中でも高機能なカメラ性能を持つParrot社。なかでも、空気力学に基づいたデザインのParrot Disco-Pro AGは、高度な自動操縦機能とパワフルなモーター、長時間持続バッテリーも実装されている。
フライト高度70m飛行時で、同ゴルフ場全体を4回のフライトに分けて撮影されたNDVIデータをもとに芝生の状態を解析。従来の地上の情報と上空からの情報が得ることができる。芝生のコンディションを全体で掌握することにより、肥料・農薬等の適材適所の散布ができるようになり、コスト削減へと繋がるものと考えられる。また、表面温度や水分量も同時に計測できるようになると、より一層ゴルフ場の管理でもドローンが利用する場面が増えてくると考えられる。
なお、同社調べで、ドローンによるゴルフ場管理実績は、海外では事例はあるものの、国内では初であるという。