2019年2月25日、オプティムは、「スマート農業アライアンス」※1の取り組みの一つである、「スマートアグリフードプロジェクト」※2の成果として育てられた「スマート玄米」を販売開始したことを発表した。

 これまで販売している「スマート米」は全て精米された物であったが、新たに「スマート玄米」を販売する。玄米はビタミン、ミネラル・食物繊維などを豊富に含んでいるため健康に良いとされ、健康志向の方やマクロビオティックを実践されている人に親しまれている。

 今回、提供が開始される「スマート玄米」は、同社が所有する特許である「ピンポイント農薬散布テクノロジー」※3を用いて栽培されている。この栽培方法により、スマート玄米は散布する削減対象農薬※4を最大100%減※5とすることができた。さらに、「スマート玄米」は第三者検査機関による残留農薬の検査においても「不検出」※6という評価を得た。

「スマート玄米」の特長について

 今回販売開始される「スマート玄米」は、「玄米」と「無洗米」の2種類がある。「玄米」はピンポイント農薬散布技術によって削減対象農薬使用量100%減となったもののみとなっている。「無洗米」は、玄米とほぼ同様の栄養成分を持ちながら、通常の白米と同様の水分量、浸水時間で炊く事ができるお米である。そのうえ玄米独特の食感が苦手な方もより親しみやすいお米となっている。

「スマート米」ならびに「スマート玄米」とは

 「スマート米」ならびに「スマート玄米」とは、「スマート農業アライアンス」の取り組みの一つ、「スマートアグリフードプロジェクト」においてAIやドローンを使い、農薬使用量を抑えて育てられた、あんしん・安全なお米である。今回栽培された「スマート米」は、佐賀県、福岡県、大分県、青森県にて「スマートアグリフードプロジェクト」に参加している生産者が管理する契約水田にて栽培を実施し、オプティムが特許を保有するドローンを用いた「ピンポイント農薬散布テクノロジー」農法を用いることで、削減対象農薬の使用量について最大100%減となる米の栽培が実現した。

残留農薬分析

 残留農薬分析を実施し、九州3県の「さがびより」、「ヒノヒカリ」、「にこまる」さらに青森県の「まっしぐら」について、残留農薬「不検出」と第三者調査機関から取得している※7。

「スマート米」、「スマート玄米」のラインナップ

販売価格

 精米、玄米、無洗米は各品種共通で、税別300g:500円、2kg:2,700円、5kg:5,600円、10kg:10,100円。

ピンポイント農薬散布テクノロジーを活用し栽培された「スマート米」ならびに「スマート玄米」(さがびより、ヒノヒカリ、にこまる、まっしぐら)は、オプティムが運営するオンラインストア「スマートアグリフーズ直送便(愛称:スマ直)」、Amazon、玉屋(佐賀県)、三越(福岡県)、福島屋(東京都)、各県物産店にて販売をおこなっている※8。今後もスマートアグリフードプロジェクトに参加してもらえる農家を幅広く募集していき、安心安全な農作物を作り出せるよう取り組んでいく、と展望を示した。

※1 「スマート農業アライアンス」とは、AI・IoT・ビッグデータを活用して“楽しく、かっこよく、稼げる農業”を実現するべく、スマート農業を推進する取り組み。詳しくは以下のWebサイトを参照。
https://www.optim.co.jp/news-detail/25369
※2 ドローン・AI・IoTを利用して「減農薬」を達成して、高付加価値がついた農作物の生産、流通、販売を行うプロジェクト。詳しくは以下のWebサイトを参照。
https://www.optim.co.jp/news-detail/25369
※3 AIによって病害虫が検知された箇所のみにドローンを用いて、ピンポイントで農薬散布を行う農法。詳しくは以下のWebサイトを参照。
https://www.optim.co.jp/news-detail/40358
※4 農薬のうち、ピンポイント農薬散布によって削減できる殺虫剤および殺菌剤を「削減対象農薬」として定義。
※5 削減対象農薬の使用量において、当該地域において例年行われている栽培方法での平均的な農薬使用量もしくは当該地域のJA(農業協同組合)に納品する際に守るべき目安となる農薬使用量の基準値と、ピンポイント農薬散布テクノロジーを用いて散布した農薬の使用量を比較。削減量については、年度や地域で異なる場合がある。
※6 「不検出」とは、残留農薬検査において農薬成分の測定値が、定量限界値または検出限界値未満であることを示す。
※7 2019年2月8日発表の「残留農薬不検出」のプレスリリースにおいて実施した検査は、「玄米」の状態で行っているため、「スマート玄米」のうち「さがびより」、「ヒノヒカリ」、「にこまる」については同検査において「残留農薬不検出」が確認されている。
詳しくは以下のWebサイトを参照。
https://www.optim.co.jp/newsdetail/20190208-pressrelease
青森県産の「まっしぐら」については、2019年2月22日に第三者検査機関により残留農薬分析を実施し、残留農薬「不検出」の評価を得ている。