創業期に特化した独立系ベンチャーキャピタル「インベイトファンド」が、自律走行型ロボットを活用して農業の効率化を目差す株式会社レグミンにシードラウンドで1.0億円の出資を実施したことを、2019年1月22日に発表した。

株式会社レグミンとは

 株式会社レグミンは、「農業の明日を切り拓く」をミッションに、農業ロボットの開発及び、AIを活用した生産者向け経営プラットフォームを提供するアグリテックベンチャー。
 現在、18年前対比で日本の販売農地は50%減少、 農業は深刻な労働力不足に陥っており、収益性の低さや新規参入の難しさ、高負荷な労働環境による後継者不足といった課題を抱えている。
 そんな中レグミンでは、「野菜や障害物位置の自動認識」や「AI画像解析による農作物の成長状況の把握」など、最新技術を搭載したロボットを開発し、農業機械費及び人件費の削減に貢献することを目指している。
 第一弾として、小松菜の栽培コストを75%カットすることを目標とし、葉物野菜の種まきから農薬・肥料の散布、収穫までをオール・イン・ワンで自動化するロボットを開発している。
 また、農作物の生産課程を効率化するロボット・AIの開発だけではなく、生産・流通の両課程の効率化の実現にも取り組んでいる。遊休農地の「調達」及び、スーパー等への「流通・販売」までを一貫してレグミンが担うことを目差している。

※1 農林水産省「農家に対する統計」(http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/07.html)による

株式会社レグミン 経営チームからのコメント

代表取締役 成勢 卓裕 (なるせ たかひろ)

「『日本の美味しい野菜を次の世代にも残したい』という想いで農業界の抱える課題にチャレンジしたいと起業いたしました。若手就農者を増やし、テクノロジーを活用する事で日本の素晴らしい農業を次の世代に、 更には世界中に広めていきたいと考えております。」

代表取締役 野毛 慶弘 (のげ よしひろ)

「私は祖父母共に農家の家系で幼少期より農業の手伝いをして過ごしました。静岡銀行で農業関連企業を複数支援した後、退職後は日本中(九州、四国、関東、東海)の農地を巡りました。その後、農業に従事すると同時に地場優良スーパーの青果部門で働き農業に関する知識を深めました。日本中の農地を巡って洗い出した課題や農業従事や青果部門での勤務による知識を踏まえ、日本の農業をより良くするために起業しました。」

インキュベイトファンド 担当パートナーからのコメント

代表パートナー 赤浦 徹 (あかうら とおる)

「野毛さん、成勢さんの農業にかける想いと人柄に惹かれ、ビジネスモデルの設計からご一緒し、投資させていただきました。レグミン社の事業は後継者不足や耕作放棄地の増加など、日本の農業が直面する問題を解決する社会的意義の大きな事業になると考えており、共に事業成長に取り組んでまいります。」