スカイマティクスとTEADは2017年5月18日、ドローンを活用した農業向けサービスの拡販を目指して提携すると発表した。両社の技術を持ち寄って、新製品、新サービスの開発販売も目指すとしている。

 スカイマティクスは圃場の上を飛行するドローンで作物の状態を示す画像を撮影するサービス「いろは」の開発を進めている。いろはを利用すると、ドローンが撮影した画像をクラウドにアクセスすることですぐに確認できるようになる。画像を見ることで、作物の葉の色から生育度合いを確認することができる。害虫の発生など、作物の生育に悪い影響を与える兆候をつかむこともできる。スカイマティクスではさらに、クラウドで設定した航路をドローンが飛行しながら農薬を散布するサービス「はかせ」の開発も進行中だ。どちらも5月31日から提供を始める予定となっている。

「いろは」のクラウドにアクセスして作物の様子を確認しているところ

 今回の提携ではまずTEADが「いろは」と「はかせ」の拡販に協力する。TEADは農業向けドローンの機体を開発販売しており、その販路を活用する。そしてTEADが開発販売している農薬散布向けドローン「Mulsan DAX04」をスカイマティクスが提供するクラウドサービスと連携させる。農薬散布サービス「はかせ」との連携を図るものと考えられる。

 両社の技術を持ち寄って、新製品、新サービスを開発販売するという点については、TEADの機体とスカイマティクスのクラウドサービスの連携がまず考えられる。さらに、両社ともドローン機体を開発していることを考えると、より高性能な機体を共同で開発する可能性もあるだろう。