<2024年12月時点の情報です>

ドローンで散布できる農薬の特徴
(出所:資料をもとにせりぽよが作成)

 ドローンに適した農薬は、散布する際に求められる条件を高濃度かつ少量で満たすよう調整されている。

 農薬は用途や散布方法を問わず、農薬取締法により各農薬のラベルに記載された使用できる作物や希釈倍率、使用量等を守らない使用は禁止されている。

 これらを遵守した上であれば一般的な農薬をドローンで散布しても良いが、ドローンは農薬を積み込むタンクが小さく1回ごとに散布できる農薬量が少なくなりがちだ。

 通常の農薬をそのままの希釈倍率等でドローンにより散布しても、十分な効果が得られないことが多い。

 そのため、ドローンで農薬散布を行う際は使用方法に以下のような記載がある、高濃度かつ少量散布が認められた農薬を使用する必要がある。

  • 無人航空機による散布
  • 無人ヘリコプターによる散布
  • 無人航空機による滴下
  • 無人ヘリコプターによる滴下

 通常の農薬とは異なる特性を持つ必要がある。

ドローンに適した農薬の特徴

少量散布でも効能を得られる高濃度

 一般的に農薬散布に対応したドローンの農薬タンクは5Lから20L程度と1回の散布で多くを積載・散布できないことが多い。

 そのため、ドローンで農薬を散布する際は少量の散布でも十分に効能を発揮するよう、低容量かつ高濃度を満たす農薬が適している。

飛散しにくい

 ドローンは上空から農薬を散布するため、地上から行う場合と比べて周辺に飛散(ドリフト)しやすい傾向にある。

 そのため、周辺の農作物にも適用している農薬や、飛散しにくい粒状・剤型の農薬を選定することが望ましい。