2026年5月28日、東京大学発のベンチャーHighlandersは、国産ヒューマノイドロボットの量産化に向けた取り組みを本格始動すると発表した。同社が独自開発を進める汎用ヒューマノイドロボットやフィジカルAI技術を活用し、日本発のロボット開発・製造・社会実装体制を構築する。

 全体計画の次フェーズとして、最新ヒューマノイドロボットの製品情報と量産計画の詳細を2026年夏頃に公開する予定だ。

2026年夏の情報公開イメージ画像

 具体的な取り組みの一つとして、三菱自動車工業からの出資を受け入れるとともに、自動車産業でのヒューマノイドロボット活用について検討を開始した。

 ヒューマノイドロボットを研究室レベルのプロトタイプに留めず、社会課題を解決する産業インフラとして広く実装するには、AI・ロボティクス・製造業が一体となった新たな体制が必要となる。品質管理、調達、生産技術、量産ライン構築、安全性評価など、自動車産業の経験をヒューマノイドロボット産業へ応用することを目指す。

 Highlandersはこれまで、ヒューマノイドロボット・四足歩行ロボットについて、防衛・インフラ・製造・物流・通信・自動車など、多種多様な分野で実証を重ねてきた。特に、屋外環境や不整地、重量物搬送、巡回点検、遠隔操作、AIによる自律判断など、ロボットの実用化において重要となる要素技術について、実際の運用環境に近い条件下で検証を実施。現場で求められる性能、運用方法、保守性、安全性といった社会実装のための技術力を蓄積してきた。

 汎用ヒューマノイドロボットの量産化には、AIソフトウェアだけでなく、モーター、減速機、バッテリー、センサー、制御基板、組み立てラインなど、製品スケーラビリティを支える製造基盤が不可欠である。Highlandersはロボットの中核部品であるモーターをはじめ、主要コンポーネントの国産化、国内調達、国内サプライチェーンの構築に向けて、複数の製造パートナーとの連携を進めている。海外製部品への依存を抑え、日本国内において開発・製造・保守を一貫して担えるフィジカルAI産業基盤の確立を目指す。

 同社は2026年夏頃に最新ヒューマノイドロボットの機体情報と量産構想について公開する予定で、人が担ってきた危険作業や重作業、反復作業をロボットにより省力化・無人化・安全化していく計画だ。