写真:犬型ロボット「SPOT」の背中に搭載したドローンステーションシステム
犬型ロボット「SPOT」に搭載したドローンステーションシステム

 2026年4月25日、ビー・アンド・プラスは、犬型ロボット上にドローンステーションを搭載してドローンにワイヤレス充電を行うシステムを発表した。ドローンを離陸ポイントまで運ぶことで運用範囲を拡大する。災害現場やインフラ設備の遠隔状況確認を目的としており、省人化や作業員の安全確保に貢献する。

 近年、インフラ点検や設備巡回でドローンの活用が進む一方、バッテリー交換のための人手介入やドローンポートの固定設置による運用制限、危険エリアへの人の立ち入りに伴うリスクなどが課題となっている。また、機動力の高い犬型ロボットとドローンの連携事例はこれまであまりなかった。

 今回開発したシステムは、犬型ロボット上にドローンステーションを搭載し、ドローンのワイヤレス充電機能(非接触充電)による移動型ドローン基地として機能する。

写真:犬型ロボット「Go2」に搭載したドローンステーションシステム

 ロボットがドローンを離陸ポイントまで運び、ドローンが離陸。点検を行った後に着陸し、自動充電を行うという一連動作が可能。ワイヤレス充電で接点が不要のため、雨天・粉塵環境にも強い。段差や階段、屋外、不整地場所でも必要な場所まで移動して運用できる。

従来の固定型ドローンステーションの課題と犬型ロボット搭載型ドローンステーションシステムの特徴

【技術の特徴】

  • 特別な申請が不要(50W以下設計の高周波利用設備申請対象外)
  • ドローンへの充電(例:「DJI Air 3S」29W充電、「DJI Mini」18W充電)
  • 基地局ポート寸法:直径50cmの円形構造
  • 軸ズレ構造、直径10cmの範囲で充電

 このシステムは、高線量エリアの状況確認や建屋内部・周辺の映像取得、二次災害リスクの把握など、人の立ち入りが困難または危険な環境での情報収集に適している。また、地震や火災、化学災害などの現場の迅速な状況把握手段としての活用が見込まれる。

【想定用途】

  • 災害時の状況確認・遠隔調査(立入困難エリアを含む)
  • インフラ・設備(工場・発電所・建物)の点検
  • 警備・防犯巡回(施設・敷地・外周監視)
  • 建設現場の進捗確認・安全管理
  • 高所・狭所など人が行きにくい場所の点検
  • 獣害対策

 今後ビー・アンド・プラスは、システムの耐環境性能や運用安定性の向上を図り、より過酷な環境下での実用化を進める。あわせて長時間運用に対応した電源・充電効率の改善に取り組むとしている。

 また、インフラ点検や災害対応分野への導入を見据え、各種現場条件に適合したシステム展開を進めることで、実用性の高い点検ソリューションとしての確立を目指す方針だ。

(ビー・アンド・プラスYouTubeチャンネル)