2026年1月19日、Terra Drone(以下、テラドローン)は、宮城県石巻市とクマ出没時の被害防止に関する協定を結ぶ佐藤土木測量設計事務所に対し、「クマよけスプレー搭載ドローン」を提供し、運用支援を開始したことを発表した。
クマによる人身被害が深刻化する中、ハンターの減少や関係機関によるクマ対策の制約により、対応体制の強化や地域の安全確保が課題となっている。人を介さず遠隔から迅速かつ安全にクマを追い払うことができる即効性の高い解決策として、全国自治体への展開を目指す。
テラドローンは、2025年11月にクマよけスプレーを搭載したドローンを開発・発売した。ドローンは即座に現場へ展開が可能で、クマに対する有効性を持つトウガラシ由来のスプレーをピンポイントで噴射し、一時的な退避時間を確保する即効性の高い追い払いを実現する。ドローンのオペレーターは、約500m~1km離れた安全な場所から遠隔操作でスプレーを噴射できる。
この事業では、石巻市と協定を結ぶ佐藤土木測量設計事務所がクマよけスプレー搭載ドローンの操縦・運用を担い、石巻市との協定に基づき現場での対応を迅速に実施する。テラドローンは現場対応を支援し、クマの出没が相次ぐ地域において人力ではカバーしきれない部分を補完する対応体制の構築を目指す。同社のドローンパイロットネットワークを活用することで、全国規模のニーズに対応する。
環境省はクマ被害対策に34億円を計上するなど国による支援を強化している。テラドローンは、今回の石巻市における取り組みをクマ対策のモデルケースとして位置づけ、社会課題の解決を目指す方針だ。
各者コメント
テラドローン代表取締役社長 徳重徹 氏
このたび石巻市における取り組みで、既存の体制を補完する第三のクマ対策を本格的に始動させることができました。これは、全国でクマ被害が拡大し、既存の人力での対応体制だけでは限界に近づいている中で、民間企業が果たすべき社会貢献の形です。今後の取り組みを通じて、本モデルを全国に展開し、日本の獣害対策を変革してまいります。
宮城県石巻市
ドローンはどこでも飛行できるわけではなく、活用には一定の条件があります。一方で、クマ対策の選択肢が一つ増えることで、人がクマに接近せずに対応できる体制づくりが可能になります。まずは本市において人身被害の防止に加え、対応にあたる従事者の事故防止にもつながることを期待しています。
