2026年4月21日、Terra Drone(以下、テラドローン)は、カナダのロボティクスソリューション企業のRemote Robotic Systems(以下、RRS)と、屋内点検ドローン「Terra Xross 1」に関する販売代理店契約を締結したと発表した。この提携により、カナダ市場における屋内産業点検分野でのシェア拡大を目指す。

Terra Drone、Remote Robotic Systemsのロゴ

 Terra Xross 1は、屋内や閉鎖空間における点検を効率化するために設計されたドローン。作業員を危険エリアに立ち入らせないことで安全性を高めるだけでなく、従来の人手による点検手法と比較して作業効率やコストパフォーマンスを大幅に向上させる。

 LiDARとビジュアルセンサーの両方を搭載することで屋内での安定飛行を実現。また、従来のソリューションと比べて導入コストを大幅に抑えることができる。このシステムはオペレーターからのフィードバックや現場での導入実績をもとに開発されており、信頼性や使いやすさ、性能の向上に重点を置いている。

 エンタープライズ向けロボティクスソリューションを提供しているRRSは、2017年からロボティクスの導入・運用支援において鉱業やエネルギー、公共安全分野で経験を蓄積してきた。オンタリオ州、アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州に戦略的拠点を構え、重要インフラや石油・ガス、緊急対応分野を中心にエンタープライズ向けソリューションを提供している。

 今回の契約に基づき、テラドローンとRRSはTerra Xross 1の展開を拡大し、両社の全国規模のサービスネットワークにより顧客に充実したサポートを提供する体制を整備する。

 カナダ市場は広大な地理条件と遠隔地でのオペレーションが特徴であり、過酷かつGPSが利用できない環境下でも、高精度なデータ取得が求められる。鉱山坑道や水力発電所のタービンホール、石油精製施設内の区画など、複雑な屋内環境を航行できるプラットフォームへの関心が高まっており、テラドローンは汎用性の高いTerra Xross 1への需要を見込んでいる。RRSは、ハードウェア提供のほか、陸上・航空・海上の各システムを包括的に統合する「エンタープライズ・ロボティクス」のアプローチを強みとしている。同社はカナダ全土で運用支援体制を整えており、ロボティクス活用を効果的に拡大していくことができる。

各社コメント

テラドローンCEO 徳重徹氏

 カナダ市場は、特に石油・ガス、鉱業、発電分野において、安全性、アクセス性、運用効率が極めて重要であることから、現場ですぐに活用できる実践的な屋内点検ソリューションに対する強い、かつ差し迫った需要が存在しています。Remote Roboticは、豊富な現場知見、全国規模の対応力、そしてシステム統合、導入、トレーニング、長期的なサポートに至るまで、統合型ロボティクスソリューションを提供してきた確かな実績を備えた、真の導入パートナーです。実地での検証を通じて顧客と密接に連携し、ユースケースを具体化していく同社のアプローチは、産業用ロボティクスの普及に対する当社の考え方とも強く一致しています。テラドローンの技術と、Remote Roboticの高いエンジニアリング力および現場実行力を組み合わせることで、『Terra Xross 1』はカナダ全土で効果的に展開され、各組織が確かな投資対効果を見込みながら、安心して点検業務を拡大していけるものと確信しています。

RRS産業部門責任者 Laurent Cataye氏

 テラドローンのカナダ市場展開を支援する機会をいただけたことを、大変ありがたく思っています。ここ数か月にわたり、私たちは密接に連携しながら、最終プロトタイプのブラッシュアップを進め、実際の運用ニーズに合致する形へと仕上げてきました。市場からの反応は非常に良好であり、このソリューションが産業界にもたらす価値を改めて裏付けるものとなっています。Remote Roboticのチーム一同、今後もテラドローンとともにこの勢いをさらに加速させていけることを楽しみにしています。


▼ Terra Xross 1
https://terraxross.terra-drone.net/