2026年4月3日、新井組は、東大阪市内の八戸ノ里雨水貯留施設において、人の立ち入りが難しい雨水貯留施設の流入出部を対象に、ドローン点検の実証実験を実施したと発表した。この実験は、東大阪市のインフラ維持管理における安全性と効率性を向上させるため、新たな点検手法の確立を目指すものとなる。
一般的に貯留施設は複雑な構造であることが多く、経年劣化等による内部構造体のひび割れや腐食などが生じやすいため定期点検が求められる。しかしその構造上、人による点検が困難で、劣化の発見が遅れて突発的な事故や機能不全につながる懸念がある。
実証実験の概要
実証実験では、Liberaware社製の狭小空間点検ドローン「IBIS2」を使用し、点検作業を行った。
| 場所 | 東大阪市内 八戸ノ里雨水貯留施設 流入出部 |
| 期間 | 2025年11月28日 (金) |
| 使用機材 | Liberaware社製 狭小空間点検ドローン「IBIS2」 |
| 検証項目 | ・狭く複雑な構造体における安定した飛行能力の確認 ・暗所でも鮮明に撮影できる照明と超高解像度カメラの性能確認 ・従来の点検手法との比較による点検期間の短縮および省人化効果 |
実証実験の結果、ドローンは狭い空間を有する構造体の奥深くまで進入し、内部構造や施設の状態を鮮明に捉えることに成功した。
【主な成果】
- 安全性の確保とリスク軽減
点検作業を省力化し、作業員が危険な環境に立ち入る必要をなくすことで人身事故のリスクが軽減した。 - 劣化診断データの活用
ドローンが撮影した静止画・動画データを蓄積することで、構造物の劣化状況の進展度合いをデータで確認でき、長期的な視野での維持補修計画の立案が可能になる。
なお、東大阪市公民連携デスクにおいて、実証実験でのドローンによる調査動画を公開している。
▼東大阪市公民連携デスク:令和7年11月「ドローンを活用した下水道施設の点検作業における実証実験/株式会社新井組」
https://www.city.higashiosaka.lg.jp/koumin/0000041774.html
