テラドローンがラテンアメリカ市場へ進出、産業用ドローン販売代理店Heliboss Chileと契約

　2025年10月23日、Terra Drone（以下、テラドローン）は、南米2拠点を中心に事業を展開する産業用ドローンの販売代理店であるImportadora Lillo SpA/Heliboss Chile（以下、Heliboss Chile）と、自社開発の屋内点検用ドローン「Terra Xross 1」の販売契約を新たに締結したと発表した。これにより、ラテンアメリカ市場へ自社製品を展開し、Terra Xross 1の販売拡大を推進する。

　ドローンを活用した屋内点検は、人手による危険作業を軽減し、従来の点検時間を大幅に短縮することでコスト効率を向上させる。Terra Xross 1は、従来の市場相場の約3分の1の価格での提供を実現した。

　Heliboss Chileは、産業用ドローンおよびドローンソリューションのディストリビューターとして、チリ国内においてドローン販売を行ってきた。主にセキュリティや鉱業分野で事業を展開しており、主要顧客には、50か国以上で事業を手がけるスウェーデンの警備サービス企業Securitasや、包括的なセキュリティソリューションを提供するスペインの大手警備会社Prosegurを含む。建設や航空といった産業でも豊富な経験を有しており、総合的なドローンサプライヤーとして高い専門性を持っている。

　今後、テラドローンはHeliboss Chileとの協業を通じてTerra Xross 1の販売を促進し、ドローンの導入が進んでいないラテンアメリカ地域への展開を強化する。オーストラリアを拠点とする資源会社BHPや、チリの国営鉱山企業CODELCOなどでデモを実施しており、特に鉱業分野を中心にドローン技術の普及を推進する。また、両社が連携して顧客サポートを行うとしている。

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