2025年9月4日、メカデザイナーの天神英貴氏、アスラテック、ピアニジュウイチは、可動巨大ロボットの具現化を目指すプロジェクトチーム「HELIOSLIVE(ヘリオスライブ)」を共同設立したことを発表した。

写真:HELIOSLIVEのロゴ

 活動の第一弾として、大型の「PNEUMATIC BOT」(以下、ニューマティックロボット)の企画・製作・販売を開始する。ニューマティックロボットとは、空気で膨らんだ外装を、金属の骨組みで動かすという新しいコンセプトのロボット。外装設計の自由度の高さ、ロボットの動きの演出性、内部には気化性ガスなどではなく空気を使うため安全性が高いことが特徴となる。商業施設や大規模イベントなどでの需要を見込んでいる。

 こうした大型ニューマティックロボットの取り組みを進めるにあたり、同チームはリファレンスモデル「HL-ZERO(エイチエル・ゼロ)」を開発した。身長約4m、シルバーとモノトーンのフォルムで、4本の長い腕を持ち、全身を大きくダイナミックに動かすことができる。

写真:リファレンスモデル「HL-ZERO」の外観
写真:リファレンスモデル「HL-ZERO」のロゴ

 今後は、さまざまな企業が持つ版権を活用したキャラクターやモンスターなどの巨大ロボットを製作するとしている。リファレンスモデルであるHL-ZEROの身長約4mのサイズを超えた製作にも取り組み、さまざまなロボットへの転用を図る。

 HL-ZEROは、アスラテックが大阪・関西万博の会場で2025年9月16日から28日までの13日間にわたって開催する「未来のロボット展 Geared by V-Sido」で一般公開を行う。

「HL-ZERO」紹介動画(AsratecCorp YouTubeチャンネル)

【構成メンバー】

メンバー事業内容HELIOSLIVEでの役割
天神英貴メカニックデザイン、イラスト制作、イベントディレクションプロジェクトリーダー、演出ディレクション、デザイン
アスラテックロボット制御システムV-Sidoの提供・開発・コンサルロボットのハードウェア製作およびソフトウェア開発
ピアニジュウイチバルーン造形&エアー着ぐるみ製作・販売・施工・レンタル空気圧による造形技術を活用した外装製作

【HL-ZEROのスペック】

サイズ(W×D×H)約2.0m×約2.0m×約4.0m
本体重量約50㎏(本体のみ)
制御ソフトウェアV-Sido
フレーム材質アルミニウム
動力源AC100V
関節駆動方式電気モーター+減速器
関節数15
使用場所屋内

【イベント概要】

イベント名未来のロボット展 Geared by V-Sido
会期2025年9月16日(火)~28日(日)
開館時間9:00~21:00
開催場所大阪・関西万博会場内 ロボット&モビリティステーション(エンパワーリングゾーン)
その他・大阪・関西万博会場への⼊場料や入場手続きが必要
・予約不要