東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は、高輪ゲートウェイ駅に直結する「TAKANAWA GATEWAY CITY」を2025年3月27日にまちびらきする。まちびらきから数か月の間、さまざまなサービスやイベントを多数展開するとしている。

 まちびらきによりTHE LINKPILLAR 1(以下、TLP1)が開業、高輪ゲートウェイ駅が全面開業し、2026年春にはその他の建物を含めグランドオープンする。

立ち並ぶ建設中の3棟のビル
品川駅方面からみたTAKANAWA GATEWAY CITY(2024年10月撮影)
人々で賑わう広場の様子(噴水で遊ぶ子どもたち、2輪のモビリティに乗る人々など)
THE LINKPILLAR 1、Gateway Parkのイメージパース

 TAKANAWA GATEWAY CITYでは、街を舞台に「環境」「モビリティ」「ヘルスケア」のテーマで実証実験・研究開発を進め、未来につながる新たなアイデアやソリューションを創造していく。

 自動走行モビリティが街の中を回遊し、その一部は水素由来の電気で動くほか、警備ロボットや清掃ロボット、アプリで注文した商品をオフィス等に配達するデリバリーロボットが施設内を走行する。それらのロボットは、街全体の情報を蓄積するデータ基盤(都市OS)とロボットプラットフォームの連携により、高度な自動走行を実現する。

 まちびらきより、ゲキダンイイノ社製の自動走行モビリティ「iino-TypeS712」(5台)が運行を開始し、無料で街の回遊を楽しめる。最高時速は5kmで、どこでも乗り降りが可能。モビリティ充電スポットでは、水素由来の電気を充電する様子を見ることができる。

写真:TAKANAWA GATEWAY CITYで活用されるモビリティ、ロボット
(左から)自動走行モビリティ、警備ロボット、清掃ロボット、デリバリーロボット
TAKANAWA GATEWAY CITYの平面案内図
自動走行モビリティの運行ルート(黄色の点線)

 国内観光やアフターMICE(※1)も充実した街にするとしており、旅をデザインする新・観光拠点「TAKANAWA GATEWAY Travel Service Center」(TLP1 SOUTH 1F・2025年3月開業)では、最新映像技術を活用しインタラクティブかつイマーシブに日本の魅力を体験するタッチサイネージを提供する。

 将来的には、米国シリコンバレーのエアモビリティ企業であるASKA社の空飛ぶクルマ「ASKA A5」(航続距離:約400Km)による街発着のプレミアム国内観光が可能となる。導入検討中の空飛ぶクルマは2028年の商用開始を目指しており、まちびらきでは空飛ぶクルマの1/3モックアップ展示と、サービス提供の姿を披露する。

※1 MICE:Meeting(会議)、Incentive Travel(報奨・研修旅行)、Convention(国際会議)、Exhibition/Event(展示会・見本市、イベント)の頭文字でビジネスイベントの総称。

空飛ぶクルマ モックアップイメージ
TAKANAWA GATEWAY CITYを中心とした半径400kmの円を記した地図
空飛ぶクルマ 航続可能距離