2024年9月4日、積木製作は、日本無人航空機免許センター(以下、JULC) と共同開発したドローン訓練&研修システム「Drone X Trainer」を発表した。
ドローンの利活用が拡大するとともに人材の育成が急務となっているが、ドローンの操縦訓練には制約が多く、講師資格を持つ人材の確保や実機を用いた操縦訓練のスペース確保が課題となっている。
JULC監修のもと開発した同製品は "時間、場所に縛られない、XRドローン研修" をコンセプトとしたドローン教習システムで、二等無人航空機操縦士の実地試験実施細則に沿った内容を仮想空間上に再現する。
JULCを中心に多くのドローンスクール講師の監修を得て完成した新感覚ドローンシミュレーターであるDrone X Trainerは、リアルな操作感を追及し、現実に近いドローンの操縦体験を提供することで、安全で効率的なスキルアップに貢献する。
二等無人航空機操縦士の実地講習での学習内容を、飛行前点検の段階から忠実に再現しており、機体の外形確認、プロペラ・バッテリーの装着、プロポの動作確認などの細かな操作や、「スクエア飛行」「8の字飛行」「異常事態における飛行」のコースを本番に近い環境で体験することができる。
飛行したルートをVR空間上で立体的に表示することで、操縦位置からのドローンの見え方やドローンとの距離感をより正確に把握でき、効率的な学習を促進する。
実際の飛行前点検や実技講習の内容をVR空間内で体験できるため、広大な空間を必要とせず、夜間・目視外などの天候や時間帯に左右される試験内容も、屋内の限られたスペースで実施可能。VRヘッドセットMeta Quest3に搭載されたカラーパススルー機能を使用して現実空間に仮想のコースやドローンを投影し、周囲の状況を確認しながら操縦訓練を行うことも可能だ。
今後、積木製作はJULCから継続的に現行コンテンツのフィードバックを受け、利用者のニーズに即したコンテンツを提供していく。さらに、任意のステージモデルをインポートできる機能や、実際の点検・測量の現場を想定したシナリオの開発を進めるとしている。
▼Drone X Trainer
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