2023年3月17日、スペースワンは、水産庁が行う助成金事業「令和4年度補正予算水産業スマート化推進事業のうちスマート水産機械導入利用支援」の助成金対象として、同社が取り扱う「CHASING M2シリーズ」と「blueyeX3」が助成対象機器として登録採択を受けたことを発表した。

「CHASING M2 PRO MAX」
「blueyeX3」

 同事業では、水産業における生産現場においてスマート機械等の導入を進めることで生産性の向上に加え、得られるデータを利活用し資源評価の高度化につなげることを目的に、水産流通適正化制度の円滑な実施を促進するため、漁協等が漁獲番号等を迅速かつ正確・簡便に伝達することを可能とするための電子システムの導入等を支援している。昨年度より水中ドローンも対象費目となった。なお、同助成金は水産事業者向けとなる。

助成率1/2~2/3
補助上限額1,000~1,500万円
養殖場で水中ドローンを運用する様子

助成対象:水中ドローン「CHASING M2シリーズ」

 CHASING社は中国深圳に本社をおく、水中ドローンのリーディングカンパニーである。スペースワンは、2018年より国内1次販売店としてパートナー契約を結びサービス展開している。コストパフォーマンスの良さと操作の利便性が特徴で、水中計測機器との互換性にも対応し、国内外の社会実装において導入が進んでいる。

 「CHASING M2」「CHASING M2 PRO」「CHASING M2 PRO MAX」3機種の本体に加えて、各種オプションもカタログ掲載され、助成対象となった。

助成対象カタログ(16-1):https://www.mf21.or.jp/pdf/R4/R4C16.pdf

玉網を装着し斃死魚の回収も可能

助成対象:水中ドローン「blueyeX3」

 blueyeを製造するBlueyeRobotics社は、海底資源産業や水産業が盛んなノルウェーのトロンハイムに拠点を置き、水中ドローンの開発を行っている。スペースワンは2022年にパートナーシップを結び国内総代理店となった。

 水深300mまで潜航可能な耐水圧設計と、幅広い水中計測機器への互換性が特徴で、2022年に発生したロシアとドイツを結ぶバルト海下の海底天然ガスパイプの損傷状況調査を行った機体だという。
 blueyeはSDK(ソフトウェア開発キット)を公開しており、オリジナルのオペレーティングシステム構築も可能。

 blueyeX3本体に加えて、各種オプションもカタログ掲載され助成対象となっている。

助成対象カタログ(16-2):https://www.mf21.or.jp/pdf/R4/R4C16.pdf

「blueyeX3」