デジタルハリウッドは、2015年に開校した『Digital Hollywood Robotics Academy』(デジタルハリウッド ロボティクスアカデミー)において、今年で5回目となる「Drone Movie Contest 2020」を開催する。

 このコンテストは、ドローンで撮影した映像作品を対象としたもので、「Japan Drone 2020」の企画の一つとして開催される。各方面からドローンの映像作品を募り、映像の新しい可能性を示していくことを目指す、としている。

 コンテストの応募締め切りは、2020年2月29日迄。

 今回で5回目となるDrone Movie Contestには、例年100作品近い応募がある。毎年クオリティの高い作品が集まっており、昨年のコンテストではマイクロドローンを使った作品がグランプリを受賞するなど、幅も広い。昨年は過去最大の9作品がノミネートされ4作品が受賞した。下記公式ウェブサイトで、応募・過去の受賞作品が公開されている。

▼ Drone Movie Contest 公式ウェブサイト
http://www.dhw.co.jp/robotics/contest/

前回の授賞式の様子
Drone Movie Contest 2019グランプリ「釈迦院」上田 智博氏 制作

 Drone Movie Contestは、日本発のドローンの映像コンテストとして2016年に第1回目が開催された。そこから5年が経過し、ドローンは小型化、軽量化、高性能化が進み、手軽に扱えるツールとなった。しかしながらドローンによる事故が未だ絶えない。このコンテストでは、ドローンが社会的な価値を発揮していくために、ドローンの魅力が詰まった映像を集め公開する事で、ドローンのポジティブな事例を増やしていく事を目的としている。

 また、今回のコンテストでは、ドローンレンタルサービスを展開する「ドロサツ!!」が協賛し、ドローンの機体を所有していない者へのサポートを行う。「ドロサツ!!」では、よりドローンの活用を促進するため、100台のドローンを無料レンタルするキャンペーンが1月より行われている。同キャンペーン内容に準じて「Drone Movie Contest」枠を設け、コンテスト応募の一定条件を満たしている場合、ドローンの無料レンタルを受ける事が可能となる。詳細は以下のページを参照。

▼ ドロサツ!! :ドローンレンタル「100台無料」キャンペーン
https://note.drosatsu.jp/drone-rental

※ Drone Movie Contest向けの応募枠は1月26日迄。

コンテストにおける3つのポイント

1.安全運航体制
 航空法や電波法、道路交通法、各種ガイドラインなど、国内の法制度を守ったうえで、安全に飛行させた状態での撮影が必要。海外で撮影された映像の場合は、現地の法制度に基づいて撮影を行うこと。危険な撮影が行われた場合は、審査の対象外となる。

2.ジャンルは問わない
 審査のために、映像は3分以内で、映像の50%以上をドローンで撮影すること、という基準は設けるが、応募者の自由な発想を促すためジャンルは設定していない。

3.ドローン業界の第一線で活躍するクリエーターを中心とした審査
 今回は映像コンテストという点に軸を置き、写真家・映画監督のAMIY MORI氏、 Drone Movie Contest 2018のグランプリ受賞者で、その後も様々な賞を受賞している伊藤広大氏、日本で最初のドローン専門メディア「DRONE」編集長の猪川トム氏が審査を行う。また、例年に引き続きロボティクスアカデミーカリキュラム監修であるDron é motionも審査に就く。

応募要項

審査対象

・ドローンで空撮をした3分以内の動画作品
・作品時間の50%以上をドローンで撮影している

審査基準

・JUIDAの安全ガイドラインを満たした撮影を行っている
・映像作品としての芸術性や、技術的な先進性などを審査ポイントとする。作品のジャンルは問わない

 差別的な表現や、危険な撮影手法などがある作品は審査の対象外とする

審査プロセス

・作品投稿(2020年1月~2月29日)
 YouTube等の動画投稿サービスに作品を投稿
 (パスワード設定または限定公開設定)
 ウェブサイトの応募フォームにURLとともに連絡先などを記載して添付

・予備審査(2020年3月上旬)
 審査基準を満たしているか事務局で予備審査を実施

・作品審査会(2020年3月上旬)
 審査員がファイナリスト作品を選定

・ファイナリスト発表(2020年3月中旬)
 上位作品(7作品前後)をファイナリスト作品としてウェブサイトで発表

・授賞式(2020年3月25日)
 Japan Drone 2020の特設ステージで入賞者を発表