スカイマティクスは、2019年10月1日付で、渡邉善太郎氏及び取締役CTO倉本泰隆氏の創業経営陣2名、フェムトパートナーズ、Drone Fund、及び藤野英人氏がそれぞれ運営するファンドを引受先とする、総額約9億円の第三者割当増資を実施したことを同日発表した。同資金調達により、経営陣が議決権の過半数を保有する。創業株主である三菱商事は、引き続き同社を一般出資先として、案件紹介や同社技術・サービスの利活用の分野で側面支援して行く予定。

 同社は2016年10月に設立以来、「空から無限の情報を届け、あらゆる産業の課題をリモートセンシングで解決する」というビジョンの実現に向けて、独自の画像処理解析技術・AI技術・GIS技術をコアにして、農業、建設・測量、点検、防災分野向けに業務効率化や意思決定に役立つ、ドローンを活かすためのリモートセンシングサービスを数多くリリースしてきた。

 技術革新をリードし、様々な業界のユーザーが日常的にドローンや空からの情報を手軽に利用できるようなサービスを開発・提供し続けるためには、中長期の視点での意思決定に基づき、これまで以上に迅速な取組が必要となる。今回の資金調達により、経営陣が強固な経営基盤を確保し、柔軟で迅速な経営判断を行っていくとともに、多くのユーザーが利用中の農業向け葉色解析サービス「いろは」、測量・点検業界向けドローン計測サービス「くみき」を中心とした製品開発体制と販売体制を強化していく。

 今後同社は、出資企業・ファンドと連携し、保有する先進技術と豊富なノウハウを用いて、あらゆる産業で当たり前に利用できるリモートセンシングサービスの実用化と普及を目指していく、としている。