一般社団法人 日本建築ドローン協会(Japan Architectural Drone Association、以下 JADA)では、ドローンの活用に関わる基礎知識や、建築物の施工管理・点検調査におけるドローンの安全活用を解説する「建築ドローン安全教育講習会」を今年度も順次実施する。

第1回 東京での講習会の様子

 ドローンが建築物の施工管理・点検調査等、実際の業務として使用され始めている。しかし、建築物を対象とする場合、国土交通省航空局が定める飛行ルールに加えて、建物まわりで飛行させるための安全対策が必要不可欠となる。そこで同協会では『建築物へのドローン活用のための安全マニュアル』を作成。マニュアルは、日本建設業連合会、住宅生産団体連合会、住宅瑕疵担保責任保険協会、ロングライフビル推進協会、日本UAS産業振興協議会(JUIDA)、日本ドローンコンソーシアム(JDC)、日本ドローン無線協会(JDRI)などの協力を得て制作している。

 このマニュアルを教材にした「建築ドローン安全教育講習会」を今年度も様々な地域で計画している。

 講習会の受講対象は建築物の施工管理、点検調査等におけるドローンの活用と安全管理に携わる者で、年齢20歳以上、資格・経験は不問。講習内容はドローンの概論、法律、ドローン技術と安全運用、ドローンを活用した建築物の施工管理、点検調査等における安全対策などとなる。
 講習終了後は考査を経て「建築ドローン安全教育講習修了証」が交付される。修了証の有効期間は2年。講習を受け更新されることになる。

 また今後、安全教育講習修了者を対象に、より具体的なドローンを使ったレベルアップ研修会を計画している。

 今後、同講習会、研修会の他、セミナーなどが開催予定である。詳細は以下。

第4回 建築ドローン技術セミナー

キーワードは、~ドローンに係るデジタル技術、南極観測~

日 時 :2019年9月25日(水)13:30~17:00(受付13:00~)
場 所 :エッサム 神田ホール2号館6階 2-601中会議室
参加費 :JADA会員4,000円/1名、非会員8,000円/1名

内 容
1. 「デジタル技術を活用した外壁調査等の効率化」
三島 直生 氏(国土交通省 国土技術政策総合研究所 住宅研究部 住宅ストック高度化研究室 主任研究官)
2. 「ドローンデジタルプラットフォームの現在と未来」
藤山 真美子 氏(東北大学大学院 工学研究科 都市・建築学専攻 都市・建築デザイン学講座 助教)
3. 「南極観測隊でのドローンの活用事例」
齊藤 晃紀 氏(株式会社四門 UASオペレーションリーダー)

第5回 建築ドローン安全教育講習会

形 式 :座学による講習
日 時 :2019年9月26日(木)9:30~17:00(受付9:00~)
場 所 :スクエアJS(〒338-0837 埼玉県さいたま市桜区田島7-2-3/JR武蔵野線 西浦和駅 徒歩3分)
対象者 :建築物の施工管理、点検調査等におけるドローンの活用と安全管理に携わる者(年齢20歳以上、資格・経験は不問)
講習内容 :ドローンの概論、法律、ドローン技術と安全運用、ドローンを活用した建築物の施工管理、点検調査等における安全対策
受講料 :日本建築ドローン協会会員2万円(税込)/1名、非会員4万円(税込)/1名

〇講習会の修了者には「建築ドローン安全教育受講修了証」を発行する。
〇建築CPD情報提供制度認定プログラム【4点】

建築ドローン安全教育講習レベルアップ研修会(建物調査編)

 「建築ドローン安全教育講習会」修了者のみが対象。
 安全教育講習会の内容を基礎とし、実践面に重点を置いた研修会。ドローンによる建物点検業務に特化した内容となる。
 ドローンでの点検業務をシミュレートで学べる「レベルアップ研修会テキスト」を基本に、「標準業務仕様書」の解説、飛行計画書の記入方法など、より具体的に活用ノウハウを指南する。
 ドローンによる実技見学も予定(受講者の操縦は無し)。荒天時は変更あり。実技見学では、ドローンの事前点検~日常・定期点検~、より精密な技術を要する劣化調査まで、ドローンを使った撮影作業を紹介する。
 ドローンに触れたことのない者から、建物点検業務でドローンを本格的に運用している者、建物点検業務の管理者、発注者まで、幅広く対応している。

建築ドローン安全教育講習レベルアップ研修会(建物調査編)

形 式 :座学と実技見学による研修(1日)
日 時 :第1回 2019年9月27日(金)10:00~16:30(受付9:30~)
     第2回 2019年11月22日(金)10:00~16:30(受付9:30~)
     ※いずれか選択 ※同じ内容
開催場所 :スクエアJS(〒338-0837 埼玉県さいたま市桜区田島7-2-3/JR武蔵野線 西浦和駅 徒歩3分)
受講資格 :建築ドローン安全教育講習修了者
内 要 :建築ドローン飛行管理責任者の役割、建物点検を対象とした調査方法、及びドローン飛行計画書の使用方法等  ※荒天時、内容の変更あり
CPD :建築CPD情報提供制度認定プログラム【5点】
受講料 :日本建築ドローン協会会員4万円(税込)/1名、非会員8万円(税込)/1名
・教 材:レベルアップ研修会テキスト、建築におけるドローン利用標準業務仕様書、修了証を含む
定 員 :各30名(先着順)